中の峠隧道

更新日:2016年12月01日

静かにたたずむ近代のトンネル水路

西条盆地の南に広がる柏原(かしょうばら)地区は、江戸時代後期、文化年間(1804~18年)ごろから広島藩の指導で開墾がはじまり、幕末には約50ヘクタールの水田が作られるようになりました。しかし、この地域の水源として造られた深道池(旧中の峠池)はなかなか満水にならず、人々は干害に悩まされていました。
こうした中で、昭和元(1926)年の大干ばつを契機として、地元の沖田嘉市が一山越えた東の小田山川からトンネルを掘り、深道池に送水することを考え、翌2年から一人で隧道の掘削を始めました。その後、多くの村人たちも協力し始め、昭和5(1930)年8月15日に完成したのが中の峠随道(なかのたおずいどう)となります。
完成した随道は長さ327メートル、幅員0.9メートル、高さ1~1.2メートルほどで、昭和18(1943)年に改修された南側坑口には鉄筋コンクリート製のアーチが設けられています。当時は坑口のアーチを石積みやレンガ積みで行ったものが多い中で、戦後に普及するコンクリート工法を採用した珍しいものです。
平成12(2000)年4月に国の登録文化財に登録されています。

中の峠隧道の写真

場所

東広島市西条町郷曽柏原

アクセス

山陽自動車道西条インターチェンジから車で約35分
JR山陽本線西条駅から車で約30分

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