令和2年7月14日開催

更新日:2020年07月17日

市長の記者会見を行いました。

発表事項

東広島市河内町における崖崩れについて

配付資料

会見録

※[ ]は注釈を加えたもの

1 発表

今回の梅雨前線豪雨は7月3日から始まり、その対応に市としては緊張感を持って対応してきましたが、本日未明に、河内町宇山で崖崩れが発生し、2名の方の人的被害が起きました。この概要、これまでの気象状況、我々の対応等について、発表させていただきます。
まず、今回の事案の概要ですが、資料[東広島市河内町における崖崩れについて]の「1 概要」に記載しています。
今朝(7月14日)5時59分に、河内町宇山地区において、2名が自宅とともに崖崩れに巻き込まれた、と消防に連絡が入りました。
所在地は東広島市河内町宇山558番地3。当該地区は土砂災害特別警戒区域で、崖のレッドゾーンに該当している場所です。
被害者の方は、倉兼千代子さん、84歳女性、倉兼茂実さん、55歳、[千代子さんの]息子さんで男性です。
救助の経緯ですが、5時59分に消防で覚知しました。6時20分に現地に到着しましたが、要救助者に接触できる状況ではありませんでした。6時25分に男性の声を確認し、10時35分に活動を開始しました。現地は家が倒れそうな状況もあり、それを支えながらの救助活動で、10時35分開始となりました。2階から進入し、救助活動を進めているということです。
12時31分に1名を発見しました。性別は不明、容態は反応、意識呼吸なし、という状況でした。12時44分に、1階に壁のひび割れを確認したため、一時、救助活動は休止し、退避を余儀なくされたという状況です。しかしながら、14時30分に救助活動をすることができ、1名に呼びかけ、反応があり、生存の可能性があります。
救助体制は、8車両30人で、消防、警察の重機、建設業者の方々の重機も動員し、この救助対応に当たっています。
写真をご覧ください。当該倒壊家屋はこの写真の通りです。石垣のところは色が変わっていると思いますが、湧水で下側が少し白っぽくなっている状況でした。この写真の後、6時前に最初の崩落があって、それから約1時間後に、次の崩落がありました。その結果、2枚目の写真の様に、前面にあった石垣が壊れ、家も傾く状況の中での救助活動になりました。3枚目の写真にありますように、重機によって家の倒壊を防御しつつ、救助活動に当たっています。4枚目の写真は、崩落の一番上から見た現地の状況です。この上に一般県道の、河戸豊栄線という県道があります。未改良の県道で、狭小な幅員で、舗装のあたりからテンションクラックが入って崩落しているという状況となっています。
今回の降雨状況について、「雨量実況詳細」のグラフと、「累加雨量・土壌雨量指数」の表をご覧ください。「累加雨量・土壌雨量指数」の表の黄土色でマスキングをしているのは累加雨量です。今回は、3日からの豪雨ですが、「0時」のところは[14日の0時であり]13日からの累積雨量で、13日から14日の雨量状況を示しています。
宇山は赤いゴシックで書いています。14日の0時に累積雨量が64ミリありました。崩落したと思われる6時は、セルを青色にしていますが、152ミリですので、0時から6時の間に約90ミリの雨が降ったという状況です。それから、表の右のグリーンでマスキングしたところが土壌雨量指数というものです。土砂災害において、我々は、平成30年7月豪雨の知見で、土の中に含まれる水分量を示す土壌雨量指数、長い雨で単に累積するだけでは土の性状というのは評価できず、溜まった雨が減水しながらさらに雨が加わってくるというような、減水効果を見て分析をしていきますが、そういう意味で、土壌雨量指数は6時の段階で158ミリでした。もちろん雨量の影響は多分にありますが、他の要因も重なって、今回の崩落になったのではないかと現時点では思っているところです。
そういう中で、我々の対応がどうであったか、先ほどの資料「東広島市河内町における崖崩れについて」の「3 今回の梅雨前線豪雨の経緯」をご覧いただければと思います。3日からの梅雨前線豪雨で雨が降り、大雨警報(土砂災害)が発表されたのは7月6日でありますので、この時点から災害対策本部を設置し、今回の豪雨の対応に当たってまいりました。6日から8日までまとまった雨が降り、9日から12日ぐらいまでは、小雨や晴れの日が続きましたので、第2回目の大きい雨が降った、これが13日からということになります。昨日は、15時33分に市における注意体制をとり、16時20分に市内全域に気象状況に注意を喚起する防災メールを発信いたしました。
後でご紹介しますけれども、今回の災害にあたっては、できるだけ市民の皆さんへ注意喚起を図っていく、コロナ期の避難対応ということになってきますから、分散避難も必要であることから、随時メールを発信しながら、皆さんの注意喚起を図って参りました。16時20分にメールを発信した時点における、13日の夜、14日の未明にかけた状況について、気象庁等の情報の判断の中で、我々とすると、大雨警報(土砂災害)の発令というのは、大変確率としては低いという情報を得ておりましたので、このメールを発信する中で、体制をとって参りました。
それで、18時41分大雨警報(浸水害)が発令されました。大雨警報(浸水害)というのは、河川の水かさが上がったりする中で浸水害が起きてくるというような警報ですが、これが発表されましたので、18時41分に警戒体制に移行しました。そして、本日(7月14日)の未明0時11分に、大雨警報(土砂災害)が発表されました。通常であれば、土砂災害警戒情報が発令されると、我々は避難勧告を出します。この大雨警報(土砂災害)は、発令されれば、[土砂災害危険度情報]メッシュ情報というものがあり、これは1キロ平方メートルでどういう状況になるかと、県の防災ウェブで発信されていますけれども、それを随時追いながら対応を図っていきます。平成30年7月の豪雨災害でまだ復旧途上でありますので、暫定運用ということで、そういう地域については、赤が点滅した段階で避難勧告を発令するという厳しい運用をしています。そういう中で、メッシュ情報を確認しつつ、2時に非常体制への移行、これはすなわち、災害対策本部を設置するということですが、2時に災害対策本部を設置しました。その後、避難勧告を出すにあたっては避難所の設営等がありますので、少しタイムラグがありますけれども、3時15分にそういう状況も整い、警戒レベル4の避難勧告(土砂災害)を発令しました。ここに書いていますように、今回の長雨で我々が注視していたのは、志和町奥屋、七条椛坂、別府、志和東、志和堀と、福富町下竹仁、上戸野に、今回連続雨量も非常に大きかったことから注意をしておりましたが、[これらの地域に]土砂災害の大雨警報があり、かつメッシュ情報も赤になったため避難勧告を発令しました。宇山地区は、我々が警戒レベル4に達しているというのを確認できたのは、実は5時59分の消防からの連絡によるものでした。5時59分、宇山地域の土砂災害危険度「警戒レベル4相当」を覚知と、その段階であります。6時20分に、洪水の恐れもあるということで、黒瀬川流域の下見に警戒レベル4の避難勧告(洪水)を発令し、6時40分に河内町全域に警戒レベル4の避難勧告(土砂災害)と、上河内、中河内、下河内地区に椋梨川と沼田川の水位が上がったということもあり、洪水による避難勧告を発令しました。そして今朝ほど、対応に当たって災害対策本部会議を開き、市内全域に対して注意喚起のための防災メールを発信しております。以上が経緯であります。
今回の梅雨前線豪雨の対応にあたって、随時メールを発信しておりますけれども、今回は、先ほど申しました「コロナ禍における避難」ということであり、そのような注意喚起や、必ずしも避難情報が出た時に、避難所だけではなくて、様々な選択があるので、親戚であるとか、知人宅であるとか、或いは今回の場合は車での避難もお願いをしました。「分散退避」と言われていると思いますけれども、そういうことの喚起をさせていただいた。そして随時、必要に応じてメールを発信し、避難を促してきた。こういう対応を図ってきたのですが、残念ながら、今回このような災害が発生しました。
今なお、消防警察において、救助活動を進めていただいておりますけれども、できるだけ早く救出ができるように、万全を尽くしているところでございます。私からは以上です。

2 質疑

記者)遺体で発見されたということで間違いないでしょうか
市長)お1人の方は、遺体とはまだ断定されてない。警察で検死をしながら、その判定がされるということですので、今、資料に書いていますように、「容態は反応、意識及び呼吸なし」という状況です。
記者)死亡確認はされていない
市長)死亡確認はできていません。警察において、検死をして、その発表がされます。
記者)息子さんは長男でしょうか。
市長)長男です。
記者)息子さんの生年月日を教えていただけますか。
担当課)後ほどお伝えします
市長)これは個人情報に関わることですけれども、ご了解を得ています。
記者)市の対応につきまして、今回、被害があった宇山地区について、5時59分の時点で避難情報は、市として出されていなかったということでしょうか。
市長)出していませんでした。
記者)出してなかった要因、なぜ出してなかったのでしょうか。
市長)今回振り返ってみて、避難勧告の発令は、大雨警報(土砂災害)が発令され、メッシュ情報をずっと追う中で「赤」になったら避難勧告を発令します。先ほど申しましたように、志和あるいは福富については、3時15分に[避難勧告を]発令しました。その段階では、宇山が[赤であると]確認できませんでした。
記者)宇山はメッシュで、レッドになった時間があるのでしょうか。
市長)あります。後から追跡すると、3時20分ころです。
記者)現在の市の運用基準に従うと、ここで避難勧告を出していないといけなかったのでしょうか。
市長)暫定基準からいくと、そうです。
記者)それが、その時点で出さなかったというのはどういう理由でしょうか
市長)今回、未明であったということと、それから[避難勧告を]出すにあたっては、避難所の運営について調整する必要があり、志和、福富の[避難所の]開設にあたって、作業で忙殺されていたことがありました。そういう中で、残念ながら、宇山の確認が、崩落の情報を受けて初めて確認できたということです。
記者)市長の受け止めとして、発令が遅れたと認識してらっしゃいますか。
市長)私は、この土砂災害というのは、平成30年7月[豪雨災害]の経験の中で、気象情報も大変重要な要素ですが、土の中にどれぐらいの水分を含んでいるかということを監視していくことが大変重要であると、災害対応に当たる職員にも日頃から話をしています。彼らはそういう情報も追いながらの対応、私に対する報告があったわけですけれども、結果的に[メッシュが]赤になった時点の発見が遅れ、結果において避難勧告の発令が本来発令すべき時間にできなかったというのは、大変残念に思います。
記者)メッシュ情報の変化の確認はどういう手法で行っているのか。
市長)担当職員がパソコンの情報を見ながら行っている。我々も常に見ているわけではないが、必要な時には覗いている。これは公表されている県のウェブページに出ているものですから、誰でも見られる状況であります。
記者)[メッシュ情報が]レッドになった確認が遅れたのは、他地域の対応に忙殺されていたことなどが要因になるのか。
市長)様々な要因が重なっている。本来的には、前日での対応をどう図っていくかというのが危機管理においては大変重要だと私は思っています。翌朝の状況についての気象情報を入手する中で、そこまで読みきれていなかったというのが、結果的にこういうことになったかもしれません。
記者)メッシュ情報に基づく避難情報の発令で、宇山以外に結果的に遅れていた地域は他にもあるのか。
担当課)市内の大半で土砂メッシュが赤に切り替わっていました。
市長)[避難勧告の]発令について平成30年7月豪雨の経験をもとに、できるだけ町全体の発信ではなくて、よりエリアの小さい地区で発表すべく、大字単位で整理をすることにしました。そういう中で、現状の体制の中でフォローアップできなかったのかなというのが、反省点の一つです。今後、システム改修も必要かもしれません。
記者)結果ですけれども、メッシュが赤になっている中で避難情報を出していなかったことで、結果的に崖崩れが起きて人的被害が出ている状況については、どのように受け止めていらっしゃいますか。
市長)最終的には、原因をしっかり突き詰める必要があると思います。もちろん、雨というものも大きな要因かもしれませんが、今回の現地の状況を見ると、他の外的要因の中での崖崩れということも想定することができます。宇山地区で、どれぐらい崖崩れ、或いは土砂災害が発生したかというと、ここだけであります。そういうことからすると、様々なことが考えられるだろう。今後それについて分析し、今後に生かす必要があると思っています。
記者)5時59分に消防が覚知して、宇山地域の警戒レベルの相当を覚知したのは、市が覚知したのでしょうか。
市長)そうです。
記者)同時ですか。
市長)同時です。通報があって確認し、警戒レベル4に達しているという状況。
記者)避難勧告を本来出すべき時間としては、何時だったのでしょうか。
市長)振り返ってみると、3時20分です。
記者)志和に3時15分に警戒レベル4避難勧告が出ていますね。
市長)その時点では、宇山は、レッドではなかった。先ほどの雨量状況を見ていただくと、3時頃からずいぶん降っています。雨量指数もそれからずっと上がっていきますから、そういう状況から見ると、3時半前後ぐらいではなかったかと推測しています。
記者)12時31分の段階で、一人発見されているが、「心肺停止」という表現で良いか。
担当課)後ほどお答えします。
記者)お2人とも現段階ではまだ土砂の中にいらっしゃるのか。
市長)はい、お2人ともです。
記者)この宇山の場所は、レッドゾーンに入っているのか。
市長)レッドゾーンです。
記者)14時30分に「1名呼びかけ反応あり」ということですがどのような呼びかけをして、どのような反応があったのか。
市長)外から「3回叩いてください」と言ったら、3回叩いた。
記者)声はしていないが、ノックの反応があったということか。
市長)そうです。
記者)12時31分に発見された1名は、性別不明で、その後判明したということでしょうか。
市長)男女の判別は、すぐに確定しないのだろうと思います。
記者)市で確定情報を得ていないということか。
市長)はい。
記者)1人目の発見された方は、救出されているのか。
市長)今救出作業を続けている状況です。
記者)お2人とも家の1階にいたのでしょうか
市長)1階です。朝一番の時は、お2人生存ではないかという情報が入りました。2回目の土砂崩れの後に、反応がなくなったが、14時30分に打音に気づいてくれて、生存の可能性があるということで、現在救出作業を進めています。
記者)12時31分に発見された方は、まだ土砂の中にいらっしゃるのでしょうか。
市長)現時点で我々が確認しているのは、まだ[土砂の中]。
記者)そのため、警察の検死ができないということか。
市長)そうです。
記者)本来であれば、3時20分に土砂災害のメッシュ情報が赤になった時点で避難勧告を出すべきであったということか。それができていなかったということについては、どのようにとらえているか。
市長)[避難勧告の]発令にあたって、過去には、広島の平成26年8月豪雨のときもありましたけれども、深夜に[避難勧告を]出すことが、かえって避難中に被害に遭う可能性もある中で、[避難勧告の発令を]躊躇した事例がありました。我々もその状況も頭に置きつつ、暫定基準に基づく[避難勧告の]発令は、やはりすべきであったと思っています。今後の対応にあたって、しっかりもう一度その基本的なことを遵守しながらの防災対応が必要だと改めて感じています。
記者)暫定基準ということは、本来はもう少し緩いのでしょうか。
市長)本来であれば、土砂災害警戒情報が発令されたときに初めて避難勧告を出します。平成30年7月豪雨のつめ跡が残っているということで、少しランクが低い段階においても避難勧告を出すというルールからすると、宇山にも[避難勧告を]出すべきであったと思います。
記者)職員が避難情報を出されているということでしたが、何人くらいの体制で、市役所なのか、夜中なので別の場所でやられていたのでしょうか。
市長)基本的には防災対応は市役所で、体制はローテーションしますけども、24時間体制でやります。さらに、今自宅でも、オンラインでそういうものを見れる状況にもしていまして、その両方で対を応図っています。
担当課)避難所班など含め、全部で10名程度の対応でした。
記者)宇山で取材をすると、もっと早めに避難情報が出ていればという声が複数あった。そういうことも踏まえて、出すべき時間に出せなかった部分、市長として住民の声に対してはどのように思うか。
市長)先ほど申しましたように、夜半出すということは、ある意味、逆なリスクも発生してくるところがあります。しかし、リスクヘッジをしながらの発令をどのようにしていくかというのは、我々にとって大きな課題です。振り返ってみれば、昨日の夕方に、避難所を全部じゃないですが、ある程度開設しながら対応していれば、あの時間帯には、[メッシュ情報が]レッドに変わった段階で、避難勧告の発令ができる。過去の経験から何回も繰り返しやっているが、実際今回できなかったというのは、私自身はざんきに堪えない思いです。こういうことがないように、今後しっかりやっていきたいと思います。
記者)先ほど、要因について「他の要因がある」とおっしゃっていましたが、具体的に例えば、この雨以外にはどんな要因が想定されますか。
市長)雨量だけでいくと、[雨量観測地の]宇山では、雨量情報であるとか、土壌雨量指数があるのですが、そこでは、少なくとも土砂災害が起きるような数字になってない。ただ、ここでもっと降った可能性は否定できないのですけれども、そういう意味でいうと雨量とプラス他の要因、例えば外部から水が流れてくるであるとか、よくあるのは、滝や川などから滝のように水が流れてきて、それを打ち続けることによって一気に崩壊するというのが土砂災害の一般的なケースで、水が集中的に集まって、その崖が崩壊するということも否定できないのではないか。

以上

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