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東広島定住サポートセンター(広報戦略課内)

月曜日~金曜日(12月29日~1月3日、祝日は除く)

8時30分~17時15分

”東広島LOVEな人”に聞いてみた
移住・創業インタビュー

漆芸家 / 前坂成哲さん

◎東広島市福富町在住 39歳 ◎居住歴:6カ月 ◎出身地:廿日市市
※2019年11月取材時

自然の造形美に着想を得て
漆芸にじっくり取り組む

香川県漆芸研究所で漆芸を学び、岡山市で山口松太氏に師事。2014年12月から3年間、岡山県新見市の地域おこし協力隊員として、備中漆を使った作品作りに取り組む。長男の誕生を機に、妻の実家がある東広島市への転居を決め、漆工房の開設に向けて準備中。

創作と子育ての拠点を探して

「漆芸を続けるには、自然豊かで静かな場所がいい」。創作活動と子育てをするための場所を探すうち、東広島定住サポートセンターを通じて縁をもらったのが東広島市福富町です。東広島市八本松の妻の実家に近く、ホタルが飛ぶ水がきれいな地域。妻が希望していたログハウスを貸してくれる方が見つかり、トントン拍子で引っ越しました。
私の漆工房も、東広島定住サポートセンターの仲介で自宅から車で5分ほどの場所に見つかり、現在開設準備をしています。元々は「藤井商店」の屋号で文具店として使われていた木造の建物は、趣たっぷり。改装はプロに依頼していますが、自分でも床に漆を塗るなど作業に参加中です。持ち主の藤井さんとは初めて会った時から波長が合い、まるで息子のようにかわいがってもらっています。藤井さんが一緒に近所周りをしてくださったおかげで、地域の皆さんにもスムーズに受け入れてもらいました。

草木をスケッチし作品に昇華

創作の源は、自然の造形美です。ササユリが開いた時の花びらの角度や、おしべの色。イタドリの葉がリズミカルに並ぶ姿。サンキライのつるの曲線…。福富町では自宅から一歩出ればさまざまな草木があり、飽きることなくスケッチしています。
漆芸は、何度も漆を乾かしては塗る根気のいる作業です。下地塗りや箱の内側の仕上げなどは手を抜くことも可能ですが、見えない所ほど手間をかけるのが日本人ならではの感性。私も伝統文化の良さを継承して細部までこだわるので、1年間に手掛ける作品は3個が限界。何百枚、何千枚とスケッチを描きながらじっくりと構想を練り、「これは」という形が見えてきたら、4カ月以上情熱を注いで作品に昇華させます。

漆で東広島に貢献したい

豊栄生涯学習センターの方に声を掛けてもらい、金継ぎや木彫のワークショップで講師を務めています。市内全域から幅広い世代の方が参加してくださり、私にとっては地域のことを教えていただく絶好のチャンス。先日は「地元に漆の木があるよ」という情報をもらい、山で漆の実を集めて焙煎。11月13日の漆の日に「漆コーヒー」を入れ、皆さんに味わっていただきました。
東広島市の皆さんは本当に温かい人ばかり。困ったことがあっても、誰かに相談すれば必ず答えが見つかり、一歩ずつ前進していけます。現在、東広島市移住者等創業支援事業補助金を活用して準備している漆工房では、自分が創作をするのはもちろんのこと、ワークショップスペースも設ける予定です。漆の素晴らしさを広めると同時に、地域の皆さんに貢献できるような活動ができたら、と夢がふくらんでいます。