家庭でガソリンなどの危険物を保管するときの注意点

更新日:2023年07月04日

消太のイラスト

農業やレジャーで使用するために、家庭でガソリンなどを保管することがあると思いますが、保管状況は適正ですか?

ガソリン、灯油、軽油などは、消防法で危険物に該当し、貯蔵又は取り扱うときに、許可や届出が必要となる場合があります。

どんなときに、どんな規制があるのかを見ていきましょう。

指定数量以上のときは、許可が必要です。

ガソリン、灯油・軽油などは、消防法上の危険物に該当し、それぞれ指定数量が定められています。

指定数量以上を貯蔵又は取扱うときは、市長の許可が必要になります。

指定数量
(例) 指定数量
ガソリン 200リットル
アルコール類 400リットル
軽油・灯油 1000リットル
重油 2000リットル

指定数量の2分の1以上、指定数量未満のときは、届出が必要です。

家庭の場合で、指定数量の2分の1以上、指定数量未満の量の危険物を貯蔵又は取扱うときは、消防署に届け出をしてください。

家庭の場合で届出が必要な量
(例) 家庭の場合で、届出が必要な量
ガソリン 100リットル以上
200リットル未満
アルコール類 200リットル以上
400リットル未満
軽油・灯油 500リットル以上
1000リットル未満
重油 1000リットル以上
2000リットル未満

【注意】事業所の場合は、量の基準が、指定数量の5分の1以上、指定数量未満となります。

指定数量の5分の1以上のときは、制限がかかります。

指定数量の5分の1以上の量の危険物を貯蔵又は取扱うときは、空地の確保や、建築設備の制限などが必要となるので注意してください。

制限がかかる量
(例) 制限がかかる量
ガソリン 40リットル以上
アルコール類 80リットル以上
軽油・灯油 200リットル以上
重油 400リットル以上

違う種類の危険物をまとめて貯蔵又は取扱うときの計算

それぞれの種類ごとに指定数量で割り、出た答えを合計して計算します。

(例)ガソリン20リットルと、灯油100リットルを保管する場合で計算します。
ガソリンは、20リットル÷200リットル(指定数量)=10分の1
灯油は、100リットル÷1000リットル(指定数量)=10分の1

ガソリンの答えと灯油の答えを合計すると10分の2、すなわち5分の1。

5分の1は、5分の1以上ですので、制限がかかる量ということになります。

その他の注意点

危険物の貯蔵や取り扱いの際は、次のことに注意してください。

  • 火気の近くで使用しない。
  • 常に整理整頓をし、不必要なものを置かない。
  • 漏れ、あふれ、飛散をさせない。
  • 容器は、性質に適合したもので、破損、腐食、裂け目がないこと。
  • 容器を転倒、落下、衝撃を加えるなどの粗暴な扱いをしない。
  • 地震などにより、転落、落下または落下物による衝撃を受けないこと。

 

危険物は、日常生活になくてはならない物ですが、取り扱いを誤ると、重大な災害を引き起こします。安全な生活、大切な命を守るために、正しく取り扱いましょう。

(注意)手指消毒用アルコールの中にも、危険物に該当するものもあります。商品の説明書きや取扱方法などを確認して、安全に使用してください。

この記事に関するお問い合わせ先

消防局 予防課 予防係
〒739-0021
東広島市西条町助実1173番地1
電話:082-422-6341
ファックス:082-422-5597

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