地震による電気火災対策について
地震による火災の原因
地震による火災の過半数は電気火災です。
地震の揺れで電気ストーブや照明器具などが故障又は可燃物と接触した状態で通電することで火災が発生します。また、電気機器が可燃物と接触した状態で地震よる停電が復旧することで火災になる通電火災も多く発生しています。
地震による電気火災対策
地震に伴う電気火災を防止するために最も有効な方法は、ブレーカーを切ることです。しかし、大規模地震が発生した直後は、身の安全を守ることが最優先で、ブレーカーを切って避難する余裕がないかもしれません。
そこで、有効となるのが「感震ブレーカー」です
感震ブレーカーは、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。感震ブレーカーの設置は、不在時やブレー カーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。
感震ブレーカー等の種類と概要
1 分電盤タイプ
・分電盤内蔵タイプ
分電盤に内蔵されたセンサーが揺れを感知し、電力供給を遮断します。
・外付けタイプ
分電盤タイプの感震ブレーカーの外付けタイプで、漏電ブレーカーが設置されている場合に設置可能です。分電盤の下流に設置し、センサーが揺れを感知して疑似漏電を発生、既設分電盤の漏電ブレーカーを作動させることで通電を遮断します。
2 コンセントタイプ
コンセントに内蔵されたセンサーが揺れを感知し、当該コンセントからの電力供給のみ遮断します。
3 簡易タイプ
地震によりおもりが落下したり、振り子が作動することで、重力やバネの力でブレーカーを落とす補助器具です。
感震ブレーカー設置の留意点
感震ブレーカーを設置する際は、急に電気が止まっても困らないよう対策を十分に行ってください
●分電盤タイプは、揺れから一定時間(3分間)経過後に、家屋内のすべての電気が遮断されます。
●簡易タイプは、揺れと同時に家屋内のすべての電気が遮断されます。
●医療用器具や、防犯、照明器具を事前に準備しておきましょう。また、生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合は、停電に対処できるバッテリー等を備えてください。
その他の地震対策
●避難路の確保等のために、建物の耐震化や家具の転倒防止等に取り組みましょう。
●電気を復旧する場合には、事前にガス漏れ等がないことや、電気製品の安全の確認を行いましょう。
●電気復旧後、焦げたような臭いを感じた場合には、直ちにブレーカーを遮断し、再度、安全確認を行い、原因が分からない場合には電気の使用を見合わせてください。
●感震ブレーカーは、定期的な作動性能の確認や部品等の交換を行いましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
消防局 予防課
〒739-0021
東広島市西条町助実1173番地1
電話:082-422-6341
ファックス:082-422-5597
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更新日:2025年05月01日