「西条酒蔵群(さいじょうさかぐらぐん)」が国の史跡に指定されました!
1.概要
令和6年2月21日付けの官報告示により、「西条酒蔵群」が新たに国の史跡に指定されました。
この指定により、本市の国指定史跡は4件となりました。
全国に銘醸地とされる地域は多くありますが、酒蔵が史跡に指定されるのは全国で初めてです。
2.新たに指定された史跡
- 名称 西条酒蔵群
- 件数 1件 4か所
- 内訳 白牡丹酒造延宝蔵(白牡丹酒造株式会社)
賀茂鶴酒造一号蔵(賀茂鶴酒造株式会社ほか)
旧広島県醸造試験場(賀茂泉酒造株式会社)
福美人酒造大黒蔵(福美人酒造株式会社) - 年代 江戸時代~昭和初期
- 評価 西条酒蔵群は旧西国街道沿いの町家の背後に建てられた小規模な酒蔵から、町並みの背後の農地を利用した大規模な酒蔵に発展した様子を理解でき、また、近代酒造業の拡大の変遷を追うことのできる歴史的に重要な酒蔵群である。
白牡丹酒造延宝蔵(非公開施設)
延宝3(1675)年建設と伝わる西条最古の酒蔵
賀茂鶴酒造一号蔵(公開施設)
明治6(1873)年建設
近代に入り西条で最初に建てられた酒蔵
旧広島県醸造試験場(一部公開施設)
昭和4(1929)年建設
広島県の醸造研究施設
福美人酒造大黒蔵(非公開施設)
大正14(1925)年建設
近代の西条で最大の酒蔵
3.特筆すべき事項
- 全国に銘醸地とされる地域は多くあるが、西条酒蔵群は、江戸時代に始まり近代に発展し、現在も続く近代屈指の酒造施設群であり、その景観が良好に残る唯一の酒蔵群である。
- 酒蔵通り地区の重要性は狭い地域に近世から近代の酒造施設が密集して存在し、町場の小規模な酒蔵から町家背後の農地を造成して造られた大規模な酒蔵への変遷が明らかな点にあり、今回の史跡指定も、その点が評価されている。
- 酒蔵が群として存在している歴史的価値が評価された史跡指定である。
4.位置図
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更新日:2024年02月21日