重要文化財 広島県安芸国分寺跡土坑出土品

更新日:2024年04月01日

創建期の国分寺の様相を伝える重要資料

広島県安芸国分寺跡土坑出土品

広島県安芸国分寺跡土坑出土品(ひろしまけんあきこくぶんじあとどこうしゅつどひん)は、安芸国分寺跡にて発見された、木簡、土器等多量の遺物が埋められた土坑からの出土品一括、全252 点の考古資料です。木簡、土器、瓦、服飾具や祭祀具などで構成されています。

その中には「天平勝宝2年」 (750 年)の紀年がある木簡があり、これは聖武天皇から全国に発布された国分寺建立の詔(741年)から9年目の時期にあたります。
この木簡により、少なくともこの時期には仏教行事を行うための施設が建立されたと考えられており、全国で初めて国分寺の建立年代が特定されました。
また、「安居(あんご)」、「齋会(さいえ)」などの仏教行事や、「佐伯郡(さえきぐん)」、「山方郡(やまがたぐん)」など安芸国内の郡名が記された墨書土器、角筆(かくひつ:先端部分が尖った筆記具で、経典や書物に先端でくぼみを入れ、読み仮名や符号等をふるのに用いる)の可能性があるものや物指(物差し)などの木製品もあり、注目される資料です。
これらは、国分寺で行われていた諸法会で用いた物品や荷札などを土坑に一括で廃棄したものと考えられています。

国分寺の創建期については断片的にしか分かっていませんでしたが、その中にあって本出土品は当時の仏教行事の一端を示す重要な資料として、学術的価値が高い資料となっています。

基本情報

  • 名       称   広島県安芸国分寺跡土坑出土品
                    (ひろしまけんあきこくぶんじあとどこうしゅつどひん)
  • 種       別   考古資料
  • 員       数   一括(252点)
  • 出土地点   東広島市西条町吉行字伽藍(史跡 安芸国分寺跡)
  • 保管場所   東広島市出土文化財管理センター(河内町中河内)
  • 指  定  日   令和5年6月27日
  • 年       代   奈良時代(8世紀)

保管場所(出土文化財管理センター)

出土地点(史跡 安芸国分寺跡(東広島市西条町吉行字伽藍))

KAMONケーブルテレビ「マイタウン東広島」で紹介されました

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安芸国分寺跡土坑出土品 

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