平成21年度議会会報委員会行政視察報告

更新日:2010年02月01日

議会会報委員会行政視察報告

参加者:小川委員長、西本副委員長、谷委員、乗越委員、池田委員、上田委員、中曽委員、下村委員

事務局随行1名

平成21年度11月4日(水曜日) 全国市議会議長会

「全国の市議会だよりについて」

5日(木曜日) 東京都千代田区

「議会からの情報公開・情報提供について」

全国市議会議長会

視察会場 全国市議会議長会(東京都千代田区平河町2-4-2 全国都市会館内)

「全国の市議会だよりについて」

概要

  • 全国の市議会だよりの閲覧
  • 議会の広報広聴に関する特徴的な事業の紹介

議会だより

議会だよりの概要
 

紹介された事例

福島県いわき市議会

いわき市議会だより「ほうれんそう」が中核市議会議長会の議会会報コンクールで最優秀賞

和歌山県紀の川市議会

毎日新聞社、毎日文化センター主催、近畿市町村広報紙コンクールで優秀賞

山形県山形市議会

視聴覚障害者向けに音声コード版市議会報の発行

愛知県蒲郡市議会

点字版、テープ版の議会だより発行

神奈川県横浜市会

点字版、録音版の議会だより発行

議案に対する各会派の賛否一覧の掲載

福岡県みやま市議会

議会だより作成を民間委託

新潟県阿賀野市議会

議案に対する各議員の賛否一覧の掲載

宮城県岩沼市議会

議会だよりをリニューアル

「ユニバーサルデザインフォント」字体を用い、文字サイズを拡大

議員が一般質問した行政課題に対する、執行部の取組み状況を議員が調査し紹介するコーナー「ビフォーアフター」など、新コーナー開始

議案の採決結果の掲載に加え、1,2件をピックアップし、討論などの審議過程も掲載

会議の様子の写真

その他(住民との直接対話)

住民との直接対話の概要
 

紹介された事例

宮城県角田市議会

各地区で、新年度予算と事業概要の報告、議会改革の取組み報告や市制・議会運営に対する市民の生の声を聴く報告会の開催

長野県伊那市議会

委員会と介護サービス従事所との福祉問題懇談会の開催

東京都多摩市議会

議会のあるべき姿、改革の方向性などを市民に示したり、各界から参考人を招いて、議会改革について意見を聴取したりする出前委員会の開催

埼玉県さいたま市議会

予算審査に向けての市民からの意見聴取

島根県益田市議会

医師不足など厳しい環境にある地域医療の在り方を考え、改善に生かすため、地域医療対策特別委員会の出前特別委員会を開催

三重県四日市市議会

商工会議所との意見交換会「シティーミーティング」の開催

工業・商業高校生との意見交換会

福島県会津若松市議会

住民からの意見を基に政策討議を実施

鹿児島県阿久根市議会

市民と議員と語る会の開催

大分県日田市議会

民間保育園連盟と議員との意見交換会の開催

福岡県田川市議会

会派と住民との意見交換会

宮城県松島市議会

住民との直接対話を柱の一つにした議会基本条例を制定

北海道夕張市議会

議会が提出した意見書に関する住民懇談会の開催

青森県弘前市議会

経済の活性化策やまちづくりについて、商工会議所との懇談会の開催

 

委員の感想
  • 全国の市議会だよりと比較して、本市の広報紙は、まとめ方色合い等、レベル的には上位である。しかし、市の財政状況(予算・決算等)の特集コーナーをもっとインパクトのある紙面にしている市を参考にしていきたい。市の取り組んでいる課題も写真、イラストを大きく掲載して読み易い紙面にしているところもあった。
  • 県内での会報委員の交流も課題にしていきたい。市を超えて、市民への情報発信を話し合うことが必要である。
  • 全国の広報紙が一同に集められており、実際に見比べてることができ良い機会となった。
  • 文字の大きさは、12ポイントくらいが読み易いと思った。議員の表決結果、インパクトのある紙面や一般質問に議員の顔写真を入れている議会も目に付いたが、本市でも検討すべきだと思った。
  • 全国の市議会だよりを見せて頂いた中で、大部分の議会が一般質問の中で議員の顔写真を載せているので、東広島市でも載せる方向で検討していきたい。
  • 全国の市議会だよりと本市の市議会だよりを比較し、内容としてはトップレベルにいると感じた。
  • 全国議会ウェブサイトの掲載内容の報告があり、大変参考になった。また、議員のブログを載せている議会もあり参考になると思った。
  • 全国の市議会だよりの中で、特に気になったのは、「紀ノ川市」「佐久市」「伊勢市」「姫路市」
  • インターネットが普及すると言われても、限界があり、紙面の果たす役割は大きいとの話を聞いたが、まさにそのとおりだと思った。一度、インターネットがなかったらどんな議会だより(紙面)を市民が望むのか、考え直す必要があるのではないか。また、望まれる議会だよりと市議会として伝えなければならない項目をしっかりと吟味する“時間”が必要だと感じた。
  • 紙面を減じる効果として、もっと要約しても良いと思う。
  • 一般質問に質問者の顔写真を載せるのは良いと思う。
  • 全国の市議会だよりを見て、手にとって見たくなる広報紙は、表紙の写真に地域の方の明るい表情の写真や地域の観光スポットの写真を使っているもの、また、内容は、文字は大きく、文章と写真を上手くレイアウトしてあり、市民の方が興味を持つ見出しをつけてある。

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千代田区議会(11月5日)

人口

46,272人

面積

11.64k平方メートル

一般会計総額

486億円

調査事項「議会からの情報公開・情報提供について」

千代田区議会の取り組み概要

区民に開かれた区議会の確立と議会活動の活性化を図るため、議会運営委員会や議長の諮問機関として議会内に「議会活動条件整備等検討会」を設置し、議会改革に取り組んでいる。特に、区民に対する説明責任を果たし、透明度の高い議会運営を確保するため、情報公開を推進しており、「議会独自の情報公開条例の制定」、「委員会速記録の公開」、「ホームページの導入」、「政務調査研究費の交付に関する条例の制定」、「投票システムの導入」などが特徴的ある取組みである。

具体的な取組み内容
情報公開条例の制定

執行機関の情報公開条例とは別に、議会独自の千代田区議会情報公開条例を平成12年3月に制定した。この条例は、議長が管理している文書等を対象とし、「区民の知る権利の保障」と「議会の説明する責務」を明記し、積極的に情報提供に努める旨を規定している。この条例の特徴は、多くの自治体が公開範囲の狭い個人識別型を採用するなか、プライバシー型を採用したこと、非公開情報に対する不服申し立てを審査する第三者の情報公開審査会を設置していることなどが挙げられる。情報公開審査会については、議会に附属機関を置けるかどうかという法的な問題がまだ整備されていないが、区民の知る権利を保障することを重視し、審査会を設置した。

政務調査研究費の交付に関する条例の制定

議員提案により平成13年に条例を制定した。この条例の特徴は、第三者の意見を聴取するため、学識経験者(弁護士・税理士等)や区民等で構成する「政務調査研究費交付額等審査会」を設置し、議長に是正や制度の改善努力義務のほか、使途基準に基づかない支出があった場合、返還を命じる権限を付与したことなどが挙げられる。

投票システムの導入

表決権は議員にとって大変重要で基本的な権限なので、個々の議員の賛否の意思表示を明確にすることで透明性を高め、政治的責任を果たすという目的で、平成14年9月、本会議場に電光表示式投票システムを導入した。

システム導入のため行なった会議規則の改正とルール作り

  • 起立採決に代えて投票システムを使えるように、会議規則を改正
  • 採決に加わらない議員は出席ボタンを消して退場すること

システムの概要

議員席に「出席」・「賛成」・「反対」ボタンがセットになったユニットを置き、議員がボタンを押すと、出席状況や議案等の可否を議場内のスクリーン、傍聴席のディスプレイで表示する。出席ボタンを押すと、議員名が表示され、賛否は、「○(まる)」「×(ばつ)」で表示され、表示の下部には、出席議員数と賛成・反対の数が表示される。個々の議員の表決態度と議案当の可否が一目瞭然となる。表決結果は、ホームページで即座に公開し、議会だよりにも掲載している。

ホームページ及びメールマガジンの発行

平成10年から執行機関のホームページに区議会情報を掲載しており、平成14年11月には区議会独自のホームページを開設した。掲載内容は、「本会議や委員会の議事録の検索システム」、「議長交際費」、「政務調査費の執行状況」、「議会活動の日程」、「キッズページ」などがあり、情報のバリエーションが豊富である。

また、議会の最新情報を提供するため、平成15年3月からメールマガジンを発行している。

平成21年3月31日現在
  • ホームページアクセス件数

累計560,451件(平成14年11月~)

  • メールマガジン登録者

238名

委員の感想
  • 平成12年の議会独自の情報公開条例の制定より、情報公開の流れが加速し、議員の意識も高まってきたということで、大変参考になった。本市においても、議会運営委員会の委員としっかり協議を重ねながら、情報公開に対しての議員の意識を高めていく中で、本委員会のあり方も議論をしていかなければならない。
  • 情報公開を進める為にも、事務局のスタッフを増やす必要があるのではないか。
  • 紙面において「中学生が理解できる言葉」というのが参考になった。
  • 透明性、公開性を重視した先進地であり、大変参考になった。予算を伴い、議論が分かれるものなどがあるが、開かれた議会として、採用すべき内容が多くあった。すぐにでも採用すべき例としては、「ユニバーサルデザインを意識したホームページ」で、音声テープ読み上げソフトの画面の色が変更できるようになっていること。議会だよりでは、文字のフォントサイズが多きこと、市民が投稿できるデジタル写真館を設置していること、2年に1度のペースでアンケート調査をすること、委員会の審査内容の報告などが挙げられる。
  • 議会だよりは、A3で文字も見易くしており、カラー印刷も良い。本市でも取り組んでみたい。
  • ホームページも充実しており、本市としてももっと充実するように検討が必要だ。
  • 議会独自の情報公開条例は、参考になる。
  • 議場が対面式にできたり、コンサート用に椅子を並べ変えられたりできるようになっていた。採決には電光表示式の投票システムが導入されるなど、議場が近代化されており、今後の議場改修時には参考にすべきである。
  • 議場を区民に開放するなど、設備や考え方において、本市よりかなり進んだ活動が実施されていた。同じ様なレベルを望むところであるが、いずれにしても“お金の問題”という気がした。本市の今ある、人・物・金で何ができるか、望む姿を描きどのように実現するか、二通りを考えていく必要があると思った。
  • 区議会だよりは、保育園等の協力を得て、表紙や議会だより中に、幼児のカラー写真を掲載し、「見たい、読みたい」という印象を与えていた。表題に関係なく幼児の画像を取りいれることで、お年寄りや若い夫婦層に関心を植え付けており、イメージチェンジを図る上で、本市でも検討してみたい。
  • 文字のサイズを大きくすることで、質問のタイトルが読みやすくなっている。また、質問と答弁も12ポイントで、100文字以内とされており、読み易い印象を受けた。

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