人形代(ひとかたしろ)が出土!

更新日:2015年04月06日

東広島市西条町土与丸(どよまる)の聲門(せいもん)遺跡で、古代の祭祀具、人形代が出土しました(平成26年度)。

聲門遺跡は、安芸国分寺(国史跡)の南西築地跡の外側(JR山陽本線西条駅の北東)に広がる遺跡です。
平成26年9~11月に発掘調査を実施しました。

 人形代は、溝状の遺構から出土したものです。2点あり、ともに薄い木片を削って頭・顔・首・体を表現していますが、下半身は折れていて不明です。また手も 欠損しています。1号人形代は残存長16.3センチメートル、幅3.2センチメートル、2号人形代は残存長14.8センチメートル、幅4.0センチメートルです。
 顔は、墨で眉毛・目・鼻・口が丁寧に書かれていますが、1・2号ともに額の中央に丸い点があります。これを仏像の額に見られる白毫(びゃくごう)と捉えると、例のないものとなります。また首は二重線で表現され、体には文字のような模様が描かれています。

 人形代(人形、人代)は、飛鳥時代に中国から伝わった呪術品です。7世紀末~8世紀初めごろに祭祀具として確立し、奈良・平安時代に盛行しました。科学が 未発達な時代において、病気や厄災などを追い出すための道具として利用されたと考えられています。現在でも紙を切って作った形代に名前を書き、これに息を 吹きかけて、川などに流すことで病気平癒を願う風習が各地に伝わっているようです。

聲門遺跡出土の1号人形代の写真

聲門遺跡出土の1号人形代

聲門遺跡出土の2号人形代の写真

聲門遺跡出土の2号人形代

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