市重要文化財 旧石井家住宅

更新日:2024年04月01日

移築された、西条四日市を代表する町家

旧石井家住宅外観の写真

旧石井家住宅は、西条四日市の西国街道沿いにあった江戸時代の町家を、広島大学学生街近隣の西条町下見に移築したものです。
寛政7年(1795年)に建築され、現在は東広島市重要文化財に指定されています。

旧石井家住宅の特徴は、二階屋根の両側に庇(ひさし)を付け、一階の屋根に葺き下ろした形にあります。
「錣葺下ろし(しころぶきおろし」という屋根で、大規模なものは県内でもほとんど見ることができなくなりました。
その形が兜(かぶと)に似ていることから「兜造(かぶとづくり)」とも呼ばれています。
玄関には漆喰(しっくい)を塗った大型の防火戸が常備されており、家屋が密集する土地に建つ町家ならではの防火対策がうかがえます。

また、入口から裏口へは通り土間がのび、土間に沿って八畳間(座敷、板間、台所)が二列に並んでいますが、二階は入り口側にしかないため、奥側では太くて長い木材を組み合わせた屋根裏の小屋組を見ることが可能です。
一般の町家では座敷を道路から奥まったところに設けることが多いのですが、旧石井家住宅では道路に面した前面に配置しています。
これは高屋町白市に所在する重要文化財旧木原家住宅にも見られることから、古い時代の町家形式を継承したものであると考えられています。

以上のように旧石井家住宅は、西条四日市の町並みを代表する町家で、学術的にも、当地方の建築文化の継承のためにも重要な建築物であると言えます。

見学についてはこちらをご覧ください。

※注意※
西条本町に所在する、国登録有形文化財の旧石井家住宅とは別の建物です。ご注意ください。

基本情報

  • 名   称   旧石井家住宅
  • 種   別   建造物(市指定)
  • 員   数   1棟
  • 所在地   東広島市西条町下見1086-1
  • 指定日   平成5年3月19日
  • 年   代   江戸時代後期(寛政7年(1795年))
旧石井家小屋組の写真

旧石井家住宅小屋組写真

旧石井家室内の写真

旧石井家住宅室内写真

見学について

次のとおり旧石井家住宅を公開しております。

管理人(東広島郷土史研究会会員)による施設概要や歴史についての説明もございますので、是非お越しください。

開館時間

4月から11月は10時から17時まで開館、12月から3月は10時から16時まで開館

休館日

毎週月曜日と年末年始(12月28日から1月5日まで)

入館料

一般 150円(団体135円)、高校生以下は無料

なお、後期高齢者医療被保険者証・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けられている方、ならびに、その介添者の方は、無料で入館いただけます(各手帳等を係員にご提示ください)。

バリアフリーについて

車椅子での見学の場合は、基本的に介助者がおられることを前提としています。

出入り口にはスロープを設けていますが、傾斜が急であり、安全確保のための介助者が必要です。
中の土間部分から建物全体の概要がご見学できるようにふすま等を開放していますが、部屋にあがっての見学は介助者に背負っていただく必要があります。

介助者の不在を理由に見学をお断りすることはございませんが、管理人が1名しかおりませんので、見学者を背負う等の対応が出来かねます。あらかじめご了承ください。

問い合わせ先

〒739-0044 東広島市西条町下見1086-1

082-421-6393(旧石井家住宅管理棟)

アクセスについて

  • 山陽自動車道 西条インターチェンジから車で約20分
  • JR山陽本線 西条駅からJRバス郷田線で約10分、黄幡バス停下車徒歩約3分
  • 広島大学 東広島キャンパスから徒歩約20分

リーフレット

容量が2メガバイト程あります。ファイルを開く際はご注意ください。

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習部 文化課 
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
ファックス:082-422-6531

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