僧房と軒廊

更新日:2017年09月25日

僧侶の寄宿舎と屋根付きの回廊

僧房とは、僧侶が寝起きした寄宿舎にあたる建物です。
基壇の規模は、東西約55m、南北12.5mです。上面の削平は著しいですが、本来の高さは南側で1.2~1.4m、北側で0.6m程度と考えられています。なお、南側は二重基壇になり、幅約0.5mの犬走り状テラスが推定されています。
また、単独の区画施設と考えられていた溝、板塀、北門については、いずれも僧房の附属施設と推定されています。

講堂の北側の基壇中央では、そこから北に延びる軒廊基壇を検出しました。
講堂から僧房へは、幅約6m長さ8mの軒廊と呼ばれる屋根つきの渡り廊下でつながっていました。
周囲を削って地山土を通路状に加工し、その両側に人頭大の礫を並べて、瓦片を混ぜた盛土によって成形されたものです。東西両側には基壇に沿って雨落溝が延びていますが、覆土中やその周辺には焼土や炭化物が充満していたことから、軒廊は焼失したことが考えられます。
また、上面では原位置を保つ礎石やその根石などが遺存していましたが、南端においては主軸に直行する形で雨落溝を確認しました。位置的には講堂の軒先にあたり、講堂の雨落溝と考えられるため、軒廊下消滅後も講堂が存続していたと推定されます。基壇の規模は、長さ約8m、幅約6~6.6mで、高さは0.2m~0.3mを測ります。

 


僧房発掘調査写真

発掘調査時の僧房と軒廊の基壇の写真です。雨落ち溝の跡も確認できます。

 

調査当時の伽藍復元予想図

廻廊発掘調査時の伽藍予想図です。
この時点では軒廊は予想されてませんでした。

 

複弁蓮華文軒丸瓦

付近で出土した複弁蓮華文軒丸瓦

 

重弧文軒丸瓦

重弧文軒丸瓦

 

新発見の軒丸瓦

新発見の軒丸瓦

 

均整唐草文軒平瓦

出土した均整唐草文軒平瓦

 

関連速報
阿岐のまほろばvol.13(平成10年7月発行)(PDF:2MB)
阿岐のまほろばvol.23(平成14年3月発行)(PDF:1.9MB)

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