里山学習&木工体験(令和4年度開催)
第3回 東広島の里山にある木を知ろう!
「ひがしひろしまこどもエコ探検隊」は、こどもたちが
東広島市の環境を考えるためのきっかけをつくることを目的としています。
対象は、市内在住の小学3~6年生のこどもたちです。
保護者ときょうだい、併せて51名の参加がありました。
第3回の講師は、
東広島市環境先進都市推進課の向谷と、
たむろ木材カンパニーの田室さんです。
はじめに、「東広島市の里山でみられる樹木」と題して、
里地里山とは何かを学びました。
里地里山とは、人の生活に利用されている山や林をはじめ、
そのまわりの田んぼや畑が広がる地いきのことです。
かつては、落ち葉や古くなったほだ木は肥料として農業に、
間伐した木などは薪として囲炉裏やかまどで使う燃料として、
大きく育てた木や竹は、建築材料や道具の材料となっていました。
里山では、暮らし・農業と森が結びついていたのです。
それが、肥料は化成肥料に、燃料は灯油やガスに、建築材料は
外国から輸入される外材に置き換わり、里山は活用されなくなってきました。
今、里山では暮らし・農業と森は分断されてしまいました。
利用されなくなったことで、山が荒れる原因となっています。
当日、工作した木製キューブカレンダーには4種類の木を使い
ました。これらは、”雑木”とくくられがちな樹種ですが、
本来は木の性質に応じて様々な用途に使用されるものです。
工作を通じて、木の違いを感じてもらいました。
続いて、木製キューブカレンダーづくりです。
たむろ木材カンパニーの田室さんご指導のもと、
まず、キューブを置く台を接着剤で固定します。
その間、材料の表面を3種類の紙やすりできれいに磨きます。
参加者の中には角をきれいに丸く削り取った人もいました。
そして、用意した台紙から好きなフォントを選び、キューブの
表面にカーボン紙で写し取り、好きな色で塗っていきました。
工作を通じて、「木の重さが違う」とか「においが違う」とか・・・
「自分の好みはソヨゴだな」とか木の特徴をよく見ていました。
2時間ほど工作して、個性豊かなカレンダーが出来上がりました。
数字だけではなくてイラストを描いた人、キューブに丸みを
つけることに情熱を注いだ人、素材の風合いを最大限に
活かした人。皆さん、満足いく作品ができました。
作品例です。想いを込めて、手をかければかけるほど、作品に愛着が
湧いてきて、木の暖かさが伝わってきますね。
今回のエコ探検隊では、参加者も保護者も、
里山や木への関心が高く、積極的に学ばれていました。
この活動をきっかけにして、もっと里山、木へ関心を持ってもらえたら嬉しいです。
この記事に関するお問い合わせ先
生活環境部 生活衛生課
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号
電話:082-422-1048
ファックス:082-421-5601
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更新日:2024年02月22日