高度救助隊【HEART】
特殊な災害や過酷な災害現場に立ち向かう精鋭部隊「東広島消防署高度救助隊」の活動を紹介します。
高度救助隊は、阪神大震災やJR福知山脱線事故など、過去に発生した大規模な災害を教訓に創設が進められ、「人命の救助に関する専門的かつ高度な教育を受けた隊員」で編成される、人命救助専任の精鋭部隊です。
【発隊式】
本市でも、山陽自動車道八本松トンネル火災や平成30年7月豪雨など、複雑・多様化する災害が頻発し、特殊かつ困難な災害に対し、より迅速に対応するため、特別救助隊の車両と資機材を一新し、令和3年4月に発隊しました。
【救助工作車】
人命救助に特化した様々な装置と資機材を積載し、あらゆる救助災害に対応します。
《運転席側》
水難救助資機材や火災救助、高所・低所救助に対応する資機材等を積載。
《助手席側》
交通救助等で威力を発揮する大型油圧救助器具や重量物を持ち上げるマット型空気ジャッキ等を積載。
《クレーン装置》
《照明装置》
《ウインチ装置》
【HEART（ハート）】
Higashihiroshima Emergency Advanced Rescue Team（東広島高度救助隊）の頭文字をとった「HEART（ハート）」を愛称として中央に配置し、『決して諦めない！絶対に助け出す！』高度救助隊の熱い心を表現しています。
隊員は高度救助隊の証であるエンブレムを右腕に付け活動しています。
【高度救助隊の活動】
高度救助隊は、市内で発生する建物火災や交通事故などによる救助災害に出動するとともに、東広島市消防局管内（東広島市・竹原市・大崎上島町）全域の有毒物質や放射線などによる特殊災害、航空機事故、水難救助事案などに対応するほか、全国で発生する地震災害や風水害など大規模災害へも緊急消防援助隊として出動します。
高度救助隊の隊員は、救助に関する技能や知識はもちろんですが、極めて過酷な現場で活動を行う強靭な体力と精神力も必要とし、あらゆる災害を想定して訓練を継続し24時間体制で災害に備えています。
特殊災害対応訓練
水難救助（潜水）訓練
地震災害（倒壊建物）訓練
火災救助（屋内進入）訓練
宙吊り（壁体挟まれ）救助訓練
緊急消防援助隊（災害派遣）
【主な救助資機材】
《地中音響探知機》
倒壊家屋などに取り残された要救助者の微弱な声や音を感知し、要救助者の位置を特定します。
《画像探索機》
瓦礫などの隙間から、カメラを差し込み内部の状況や要救助者の様子を確認します。
《地震警報器》
救助現場付近に設置し、地震の初期微動（P波）を感知し、警報を発して危険を予知し、二次災害を防止します。
《夜間用暗視装置》
暗闇の中でもわずかな光を増幅し、要救助者や物を鮮明に見ることができます。
《水中探査装置》
水中の要救助者の位置を超音波で探査し、水中カメラで確認することもできます。
《熱画像直視装置》
火災時の濃い煙の中や暗闇など、前が見えない状況でも熱を感知し要救助者や物を映し出します。また、色付け表示により高温箇所を把握することができ、火災時に発生する危険現象を予測することができます。
《高機能救命ボート》
乗船定員20人。一度にたくさんの要救助者を助けることができ、船首部分（昇降口）を操作し段差をなくすことができるため、車いすに乗ったままでも容易に乗船が可能です。
また、船底や側面が補強されており、瓦礫が散乱する浸水域においても安心して航行ができます。
【高度救助隊『使命』】
『～要救助者とともに必ず生還する～』
高度救助隊の誇りと責任を胸に、人命救助「最後の砦」として、『絶対に助け出す！決して諦めない！』熱い心と使命感で、市民の皆様の笑顔と安全・安心のため、全力を挙げて任務を遂行します。
～大切な命を守るために～
日本では、地震、津波、台風、豪雨、土砂災害など毎年多くの災害が発生し、甚大な被害が生じています。
また、高い確率で南海トラフ巨大地震の発生も危惧されています。
大切な命を守るため、‛いざ‘という時に備えて、家族や地域の人と話し、普段から準備しておくことが大切です。
《災害への備え（一例）》
・家具の転倒防止や窓ガラス飛散防止
・ハザードマップ（危険箇所）の把握
・避難場所（災害種別）や避難経路の確認
・家族や親戚との連絡手段の確認
・非常用袋（非常食・常備薬・貴重品など）の準備
・早い避難（避難場所・垂直避難・親戚宅など）
※【大切な命を守るため"災害"に備えて】をご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
消防局 東広島消防署
〒739-0021
東広島市西条町助実1173番地1
電話：082-422-6567
ファックス：082-422-8119
- このページが参考になったかをお聞かせください。
-
更新日：2024年02月09日