郷1号遺跡発掘調査速報展

更新日:2026年03月27日

郷1号遺跡発掘調査速報展

展示の様子

展示会の様子展示の様子

 

小越遺跡底に穴が開いた甕形土器(小越遺跡)

現在東広島市出土文化財管理センターの展示室にて、郷1号遺跡の発掘調査成果を報告する速報展を開催しています。この調査は、急傾斜崩壊対策事業に伴い、令和5年度と令和7年度に実施しました。

調査の結果、調査区側斜面で検出した性格の不明なくぼみから、大量の弥生土器片が出土しました。これらは弥生時代後期前半の壺(つぼ)形土器、甕(かめ)形土器、鉢(はち)形土器、高杯(たかつき)形土器などで、調理や貯蔵など、日常的に使われた生活用具です。平成20年度に別事業で実施した発掘調査では、竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)が確認されており、今回調査した場所から東側の尾根頂上部には、この時代の集落跡が広がっていると考えられます。

今回出土した土器の中には、壺ないし甕の底に丸い穴を開けたものがありました。これは製作時に位置的に穴を開けて焼き上げていて、意図的に穴を設けたものと考えられます。土器底に穴を開けると水を溜めたりすることができないため、実用品ではなく祭祀で用いられたものと考えられることがありますが、今回出土したその他多数の土器は、煮沸のために火にかけられて煤が付いたものが多数あり、生活用具の1つだったものと思われます。

使い方としては、他の甕などでお湯を沸かし、その甕の上に穴あきの土器を乗せて、その穴から水蒸気を通す甑(こしき=蒸し器)のような使用方法が考えられます。

市内での出土例としては、小越(おごえ)遺跡で、1軒の住居跡から生活用具である多数の土器が出土した中に、底に穴の開いた甕が出土していて、甑として使用されたのではないかと推定されています。

今回の郷1号遺跡の調査成果は、高屋地域の弥生時代の集落での生活の様子をうかがい知ることのできる貴重成果です。

当センターでは、発掘調査された遺跡の出土品を速報的に公開する今回のような速報展とともに、市内の主要遺跡の常設展をしています。この機会にあわせてご観覧ください。

郷1号地図郷1号遺跡位置図

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習部 文化課 東広島市出土文化財管理センター
〒739-2201
東広島市河内町中河内651番地7
電話:082-420-7890
ファックス:082-437-0320​​​​​​​
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