高屋町白市の町家2か所が国の有形文化財に登録される運びとなりました!(伊原惣十郎家住宅・大藤家住宅)

更新日:2024年11月22日

登録有形文化財(建造物)の新登録について

伊原惣十郎家住宅主屋

伊原惣十郎家住宅主屋

大藤家住宅離座敷

大藤家住宅離座敷

令和6年11月22日(金曜日)、国の文化審議会は文部科学大臣に対し、129件の建造物を文化財登録原簿に登録するよう答申を行いました。
このうち、東広島市内の物件は、高屋町白市の2か所7件(伊原惣十郎家住宅4件、大藤家住宅3件)です。
この後、官報告示により正式に登録されると、市内の登録有形文化財は116件となります。
白市の登録文化財の位置についてはこちらをご確認ください。

※いずれも民間所有の町家であり、非公開の施設があります。
   見学の際は外観にとどめ、所有者にご迷惑をかけることがないよう注意してください。

〇登録有形文化財(建造物)とは?
地域に親しまれている建物や、時代の特色をよく表わしたもの、再び造ることができないものを、貴重な文化財建造物として、文部科学大臣が文化財登録原簿に登録し、保存と活用を図る仕組みです。
近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受ける間もなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を、後世に幅広く継承していくために創出されました。
届出制と指導・助言等を基本とする緩やかな保護措置を講じるもので、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものです(文化庁HPより)。

伊原惣十郎家住宅主屋ほか3件

伊原惣十郎家は、江戸末期~昭和前期にかけて鋳物師として町の産業を支えた一族です(現在は廃業)。
住宅は主屋、離れ及び茶室、三階蔵、門及び塀で構成されています。
通りに面する主屋は2階建ての入母屋造りで、堅実な造作が特徴の、白市の明治期を代表する大型の町家です。現在は飲食店として活用されています。
主屋の北東に位置する離れは、梨本宮殿下御寄宿のために建てられたと伝えられ、四畳半の茶室とともに素朴ながら上質なつくりの建物です。
主屋の北東に位置する三階蔵は家財蔵であり、鋳物商の繁栄を伝えています。
主屋の東側に位置する門及び塀は、離れ同様梨本宮殿下御寄宿に際して建築された一間薬医門であり、赤瓦にシャチホコの飾り瓦が載せられ、白市の景観を形作っています。

※一部非公開施設がありますので、ご注意ください(イベント時を除く)。

伊原惣十郎家住宅主屋

伊原惣十郎家住宅主屋(明治前期)

伊原惣十郎家住宅離れ及び茶室

伊原惣十郎家住宅離れ及び茶室(明治前期)

伊原惣十郎家住宅三階蔵(大正前期)

伊原惣十郎家住宅三階蔵(大正前期)

伊原惣十郎家住宅門及び塀

伊原惣十郎家住宅門及び塀(明治前期)

大藤家住宅離座敷ほか2件

大藤家は明治末期に、豪商木原家(大文字屋)から焼酎・みりんの生産を引き継ぎ、酒造業を始めた一族です(現在は廃業)。
住宅は、主屋(既登録)、離座敷、釜場、土蔵で構成されます。
離座敷は二階建てで、主屋と二階建ての渡廊下で接続されており、端正なつくりの座敷が特徴的な建物です。
主屋の北西に位置する釜場は平屋建てで、醸造用の半地下の釜場などが残り、酒造業の様相を今に伝えています。
主屋の背面に建つ土蔵は江戸時代末期の建築とされる家財蔵で、窓の少ない重厚な外観が特徴です。敷地西方の歴史的な景観を形成しています。

※本物件はイベント時を除き非公開ですので、ご注意ください。

大藤家住宅離座敷

大藤家住宅離座敷(昭和初期)

大藤家住宅釜場(昭和初期)

大藤家住宅釜場(昭和初期)

大藤家住宅土蔵(江戸末期)

大藤家住宅土蔵(江戸末期)

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生涯学習部 文化課 文化財係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
ファックス:082-422-6531

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