市重要文化財 福成寺仁王門
江戸時代の福成寺の様相を伝える遺構


福成寺は西条町下三永にある山の上に位置する真言宗の寺院で、その境内の南西に立つ八脚門が仁王門です。18世紀中期の建築と考えられています。
現在は銅板葺となっていますが、もともとは茅葺の屋根でした。
福成寺の近世の様相の詳細は不明ですが、その中において18世紀中期の同寺の様相を知ることができる遺構で、伽藍の歴史を知る上でも、伽藍の景観構成要素としても重要です。
加えて、虹梁形頭貫(こうりょうがたかしらぬき)の絵様などは18世紀中期の特徴を有しており、彫刻(若葉や渦)などの意匠は流麗で優れています。
さらに、東広島市内に残る門の中では年代が古い一方で、軸部や組物などは建設当初の部材をよく残し、市内の江戸時代の仁王門の遺構のなかでも保存状況がよい点も特徴で、貴重な建築として評価されています。
基本情報
- 名 称 福成寺仁王門(ふくじょうじにおうもん)
附(つけたり)、上葺棟札(うわぶきむなふだ)一枚
紀年銘板(きねんめいいた)一枚 - 種 別 建造物(市指定)
- 員 数 1棟 棟札1枚 板1枚
- 所在地 東広島市西条町下三永字福成寺10713番3
- 指定日 令和5年7月27日
- 年 代 江戸時代(18世紀中期)
【お問い合わせ】
福成寺
電話番号:082-426-0523


この記事に関するお問い合わせ先
生涯学習部 文化課 文化財係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
ファックス:082-422-6531
- このページが参考になったかをお聞かせください。
-
更新日:2024年04月25日