市重要文化財 新宮神社本殿

新宮神社本殿
沿革
《指定年月日》平成3年6月18日
新宮神社は本来、新宮神社と賀茂社の二社でした。しかし、賀茂社が焼失し、新宮神社と合わせ祭られるようになったと伝わっています。
神社には棟札が残っており、現在の本殿は寛延3年(1750)に再建されたことが記されています。本殿の造営は大同2年(807)、天喜4年(1056)、徳治2年(1307)、永禄12年(1569)にそれぞれ行われています。
特徴
この本殿は大変装飾的で、建築意匠が優れています。
組物を二手先とし、唐様の尾垂木を入れている点は、広島県内の神社建築の中でも最初の例と考えられます。
・唐様の細部意匠……柱の粽、台輪、木鼻、向拝の海老虹梁など
・彫刻……向拝の唐破風内には、龍の丸彫
向拝の木鼻には、龍と麒麟の丸彫
主屋正面の琵琶板には、竹林に虎の透かし彫りなど


構造・平面形式
本殿は桁行三間、梁間三間、入母屋造の建物で、正面に軒唐破風付の向拝が付きます。
平面は、外陣・内陣・内々陣から構成されています。外陣は、広島県中部・東部の典型的な形式で、吹放ちとなっています。内陣中央に方一間の内々陣が設けてあります。この例は備後国でよく見られます。
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〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
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更新日:2023年09月29日