市重要文化財 小田八幡神社板碑

更新日:2024年07月02日

室町・戦国時代の貴重な石碑

小田八幡神社板碑(おだはちまんじんじゃいたび)は、2基の板碑から構成され、それぞれ室町時代と戦国時代の銘が刻まれています。

また、神仏習合(しんぶつしゅうごう)を示す事例でもあり、河内地域の貴重な文化的・歴史的資料です。

文明板碑(ぶんめいいたび)

小田八幡神社文明板碑

文明板碑は、八幡宮の本地仏阿弥陀如来(ほんじぶつあみだにょらい)を詠んだ詩文と「文明十一年己亥(つちのとい)三月十六日」の日付が 刻まれています。

文明11(1479)年は室町時代後期で、応仁の乱終結の翌年にあたります。 

逆修板碑(ぎゃくしゅういたび)

小田八幡神社逆修板碑

逆修とは生前に自分の冥福を祈ることや年長者が死んだ若い人の冥福を祈ることを意味します。 

この逆修板碑は、当地方の在地領主の小田景範(おだかげのり)が生前に法華経(ほけきょう)二千部を供養したことを記念する碑で、「永禄十三年庚午(かのえうま)十月珠日奉(しゅじつたてまつる)」と刻まれています。

永禄13(1570)年は戦国時代後期にあたります。 

なお、1570年は4月に改元されて元亀元年となっており、10月になってもこの地域に改元が伝わっていなかった可能性が推定されます。

基本情報

  • 名   称   小田八幡神社板碑(おだはちまんじんじゃいたび)
  • 種   別   美術工芸品(市指定)
  • 員   数   2基
  • 所在地   東広島市河内町小田1859(小田八幡神社)
  • 指定日   昭和63年7月7日   ※平成25年に名称変更
  • 年   代   文明板碑…室町時代後期(文明11(1479)年)
                 逆修板碑…戦国時代後期(永禄13(1570)年)

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