市重要文化財 新宮神社本殿

更新日:2023年09月29日

新宮神社本殿

新宮神社本殿

 

沿革

《指定年月日》平成3年6月18日

新宮( しんぐう)神社(じんじゃ)は本来、新宮神社と賀茂社(かもしゃ)の二社でした。しかし、賀茂社が焼失し、新宮神社と合わせ祭られるようになったと伝わっています。

神社には棟札が残っており、現在の本殿は寛延(かんえん)3年(1750)に再建されたことが記されています。本殿の造営は大同(だいどう)2年(807)、天喜(てんぎ)4年(1056)、徳治(とくじ)2年(1307)、(えい)(ろく)12年(1569)にそれぞれ行われています。

特徴

この本殿は大変装飾的で、建築意匠が優れています。
組物(くみもの)二手先(ふたてさき)とし、唐様(からよう)尾垂木(おだるき)を入れている点は、広島県内の神社建築の中でも最初の例と考えられます。

・唐様の細部意匠……柱の(ちまき)(だい)()()(ばな)向拝(ごはい)海老(えび)(こう)(りょう)など
・彫刻……向拝の(から)破風(はふ)内には、龍の丸彫
                  向拝の()(ばな)には、龍と麒麟(きりん)の丸彫
                  主屋正面の琵琶板(びわいた)には、竹林に虎の透かし彫りなど

龍の丸彫
正面琵琶板

構造・平面形式

本殿は(けた)(ゆき)三間、梁間(はりま)三間、入母屋造(いりもやづくり)の建物で、正面に軒唐破風(のきからはふ)付の向拝(ごはい)が付きます。

平面は、外陣(げじん)内陣(ないじん)・内々陣から構成されています。外陣は、広島県中部・東部の典型的な形式で、吹放ちとなっています。内陣中央に方一間の内々陣が設けてあります。この例は備後国でよく見られます。

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