旧広島県醸造試験場(史跡 西条酒蔵群)
広島県の醸造研究施設の遺構

旧広島県醸造試験場は西条上市町に所在した広島県醸造試験場の跡地です。
明治37年(1904)に大蔵省が醸造試験所を創設したのを皮切りに、各地で科学的な酒造りに関する研究が行われるようになりますが、広島県醸造試験場もその一環として創設されたものです。
昭和4年(1929)の完成後、品質改善のための試験や新品種による試醸が行われました。
その後、昭和50年(1975)に醸造設備は広島市に移転され、本施設は廃止されました。
こうした広島県の官営の醸造試験場が西条に創設されたのは、当時の西条が県の清酒醸造の中心地として認識されていたことによるものであり、旧広島県醸造試験場はそのことを現代に伝える重要な遺構です。
現在は建物と敷地を賀茂泉酒造株式会社が所有しており、酒泉館(旧広島県醸造試験場本館)はお酒喫茶として公開されています。
※一部に非公開施設があります。
基本情報
- 名 称 西条酒蔵群 旧広島県醸造試験場(きゅうひろしまけんじょうぞうしけんじょう)
- 種 別 史跡
- 構 成 酒泉館(旧広島県醸造試験場本館)(昭和4年(1929))
藍泉館(旧広島県醸造試験場精米所)(昭和4年(1929))頃
和泉館(旧広島県醸造試験場醸造蔵)(昭和3年(1928))
煙突(昭和初期)
井戸(昭和初期)
トロッコ線路(昭和初期) - 所在地 東広島市西条上市町(賀茂泉酒造)
- 指定日 令和6年2月21日
配置図

この記事に関するお問い合わせ先
生涯学習部 文化課 文化財係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
ファックス:082-422-6531
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更新日:2024年04月25日