福美人酒造大黒蔵(史跡 西条酒蔵群)
近代における西条最大の酒蔵

福美人酒造大黒蔵は、西条末広町に建設された近代における西条最大の酒蔵です。
通常の酒蔵は一冬で千石のお酒を造れる千石蔵であるのに対し、この大黒蔵は二千石蔵に相当する西条唯一の酒蔵です。
大正期の西条町は酒蔵が全国清酒品評会等で多くの好成績を収め、銘醸地として全国に名を馳せ、規模を拡大していました。
その中で当時の西条町長 吉井常夫が発起人となり、町の産業発展と財政の拡充を目指し、町をあげて設立されたのが西条酒造株式会社(現、福美人酒造)でした。
この大黒蔵も日本酒の増産を目的に町並みの背後の農地に建築された大規模な酒蔵で、同時期の西条の酒蔵の特徴を良く表しています。
近世宿場町の小規模な酒蔵に始まり、先人達の多大な努力により銘醸地として西条が全国に名を馳せ、更なる日本酒の増産のために建築された福美人酒造大黒蔵は、いわば西条の酒蔵建築の到達点であり、重要な遺構として高く評価されています。
※本施設は非公開施設です。
基本情報
- 名 称 西条酒蔵群 福美人酒造大黒蔵(ふくびじんしゅぞうだいこくぐら)
- 種 別 史跡
- 構 成 3号蔵(大正14年(1925))
4号蔵北棟(昭和12年(1937))
4号蔵南棟(昭和12年(1937))
検査室(昭和中期(昭和20~40))
3号蔵煙突(大正14年(1925)) - 所在地 東広島市西条末広町
- 指定日 令和6年2月21日
配置図

この記事に関するお問い合わせ先
生涯学習部 文化課 文化財係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 北館2階
電話:082-420-0977
ファックス:082-422-6531
- このページが参考になったかをお聞かせください。
-
更新日:2024年04月25日