有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)に関する調査結果及び対応について

更新日:2024年07月16日

瀬野川水系から高い濃度の有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)が検知されました。

有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)は公共用水域に多量に排出されることにより、人の健康若しくは生活環境に係る被害を生ずるおそれがある物質とされています。
健康への影響の因果関係は明らかになっておらず、国が知見の集積に努める物質として、水質に関する要監視項目に指定されています。
なお、上水道に接続している場合は、毎年度の検査において安全性は確認されています。

水道水及び水環境(公共用水域等)に係る暫定目標値(指針値)は、50ng/L(ナノグラム・パー・リットル)です。
現在、国内では工場及び事業場からの排水に対する規制値はありません。

本市としては住民の不安に寄り添い、透明性を確保しながら、適切な調査や情報発信を行ってまいります。
また、国及び広島県と相談し、適切な対策を検討するなどにより、市民生活への影響や不安の解消に努めます。

今後の調査結果は、定期的にホームページ等で公表します。

【参考】環境省ホームページ
「PFOS、PFOAに関するQ&A集」及び「PFASに関する今後の対応の方向性」等について
 

暫定目標値(指針値)超過エリア

市内の水環境において、暫定指針値の超過を確認しているのは瀬野川流域のみです。

東広島市内の水系図(暫定指針値超過の瀬野川水系は赤く着色)

瀬野川流域における調査結果は次の画像のとおりです。

河川及び地下水の有機フッ素化合物調査結果

対応について

PFOS、PFOAの情報を掲載しています。(リンクを押すと該当箇所に飛びます。)

  1. 調査結果
  2. 健康不安について
  3. PFOS、PFOA相談窓口
  4. 要望書の提出について
  5. PFAS調査検討委員会の設置
  6. Q&Aはこちら

モニタリング調査結果

瀬野川水系における有機フッ素化合物モニタリング方針に基づく調査を4月から開始しています。

○令和 6 年 6 月 21 日モニタリング調査結果(7月16日更新)

河川モニタリング結果(R6.6.21)(PDFファイル:257.7KB)

○令和 6 年 4 月 26 日モニタリング調査結果(5月22日更新)

河川モニタリング結果(R6.4.26)(PDFファイル:279.4KB)

〇追加調査結果(6月7日更新)

令和6年1月の地下水調査で瀬野川沿いから指針値超過が見られた地点について、再度水質を確認しました。また、同地区内でこれまで調査していなかった地点の追加調査を行いました。その結果は、いずれも暫定指針値未満でした。

地下水のPFOS等追加調査結果について(PDFファイル:94.4KB)

○有機フッ素化合物の今後の継続調査及び支援の状況等(5月8日更新)

瀬野川水系における有機フッ素化合物の検出に係る調査については、令和6年3月に汚染範囲が確定し、市が指定する汚染範囲内の上水道未接続世帯等に対して、給水管布設の支援制度を開始しました。
また、東広島市有機フッ素化合物環境調査検討委員会の意見を参考に、継続的な河川等のモニタリングの方針を決定し、モニタリングを開始しました。

有機フッ素化合物の今後の継続調査及び支援の状況等 5月8日更新(PDFファイル:513.9KB)

〇調査結果(第8報)及び市長コメント(3月14日更新)

瀬野川水系の地点B付近の河川調査の結果、地点15、地点17で暫定指針値を超過しました。一方で、黒瀬川水系の深堂川沿いの河川及び地下水はいずれも暫定指針値以下でした。

調査結果(第8報) 3月14日更新(PDFファイル:817.2KB)
【市長コメント】3月14日(PDFファイル:290.8KB)

〇調査結果及び今後の対応(第7報)(3月6日更新)

流域の河川や地下水等の調査を実施したところ、複数の地点で暫定指針値を著しく超過していました。

調査結果及び今後の対応(第7報) 3月6日更新(PDFファイル:2.1MB)

〇調査結果(第6報)(2月29日更新)

地点B付近の河川調査の結果、地点1、地点7を除く6地点で暫定指針値を超過しました。その他、瀬野川沿い、深堂川沿いの地下水はいずれも暫定指針値以下でした。

調査結果(第6報) 2月29日更新(PDFファイル:363KB)

〇調査結果(第5報)(2月22日更新)

令和6年1月12日以降に採水した瀬野川水系58カ所の地下水のうち、第4報の報告の後、新たにB地点周辺の13箇所及び宗吉川周辺の1箇所の結果が判明し、12地点で暫定指針値を超過しました。

調査結果(第5報) 2月22日更新(PDFファイル:232.8KB)

〇調査結果(第4報)(2月16日更新)

令和6年1月12日以降に採水した瀬野川水系58カ所の地下水のうち、第3報の報告の後、新たに瀬野川沿い、宗吉川沿いおよび宗吉川周辺の21箇所の結果が判明し、いずれも、暫定指針値以下でした。

調査結果(第4報) 2月16日更新(PDFファイル:422.3KB)

〇調査結果(第3報)(2月6日更新)

令和6年1月12日から16日にかけて実施した22カ所の地下水調査の結果が判明しました。(別途、36カ所の地下水調査を実施中)

調査結果(第3報) 2月6日更新(PDFファイル:336.9KB)

〇調査結果(第2報)(1月26日更新)

調査の結果、3地点(地点B、地点C、地点K)で暫定指針値を超過しました。

調査結果(第2報) 1月26日更新(PDFファイル:477.1KB)

〇調査結果(第1報)(12月14日更新)

瀬野川水系の実態を把握するため、11月20日に広島市と連携して瀬野川及びその支河川の9地点で実態調査を実施したところ、東広島市域の1地点と市境の広島市内1地点(石仏橋)の計2地点で、国が人の健康の保護に関する要監視項目として定める暫定指針値(PFOS及びPFOAの合算値:50ng/l)を超過しました。

調査結果(第1報) 12月14日更新(PDFファイル:492.8KB)

健康不安について

人の健康への影響

PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等の関連が報告されています。しかし、どの程度の量が体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の被害が発生したという事例は確認されておりませんが、環境省は厚生労働省と連携し、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。

体内濃度について

PFOS、PFOA は代謝されにくいものですが、消化管から体内に吸収され、その後ゆっくりではありますが、体内から排泄されていくと考えられています。例えば、欧州食品安全機関(EFSA)によると、新たな摂取がない場合に人の体内の濃度が半分になるまでの時間(半減期)は PFOS で約 3.1~7.4 年、PFOA で約 2.3~8.5 年と見積もられています。
このため、PFOS、PFOA は身体に残り続けるものではなく、摂取量が減れば体内濃度も下がります。なお、実際の半減期は摂取量によって異なります。我が国では、PFOS、PFOA はいずれも「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)」に基づき、既に製造・輸入等が原則禁止されており、環境省で一般環境中の生物(魚類・貝類)を継続して調査した結果では、生物中の PFOS、PFOA の検出率はおおむね減少傾向にあるという結果が得られています。

血中濃度の基準について

現時点での知見では、どの程度の血中濃度でどのような健康影響が個人に生じるかについては明らかとなっていません。このため、血中濃度に関する基準を定めることも、血液検査の結果のみをもって健康影響を把握することも困難なのが現状です。


出典:環境省「PFOS、PFOA に関するQ&A集」(PDFファイル:919KB)
 

PFOS、PFOA相談窓口

PFOS、PFOA全体に関すること

  • 窓口:環境先進都市推進課
  • 電話番号:082-420-0928(土曜、日曜及び祝休日を除く8時30分から17時15分まで)

健康に関すること

  • 窓口:医療保健課
  • 電話番号:082-420-0936(土曜、日曜及び祝休日を除く8時30分から17時15分まで)

水道に関すること

  • 窓口:広島県水道広域連合企業団東広島事務所(上下水道お客さまセンター)
  • 電話番号:082-423-6333(土曜、日曜及び祝休日を除く8時30分から17時15分まで)

要望書の提出について

〇要望書の提出(6月4日更新)

令和6年2月19日付で実態調査等の要望書を提出しましたが、その後、周辺の追加調査の結果が判明し、薬庫の敷地から流れ出る水から、暫定指針値を上回る高濃度の有機フッ素化合物が検出されています。弾薬庫内の情報等について把握する必要性が益々高まっていることから、PFOS等に係る自治体の各種取組みに対する財政支援も加え、広島県知事と連名で関係大臣に要望書を提出しました。

令和6年6月4日付要望書(PDFファイル:1.3MB)

〇要望書の提出(3月14日更新)

令和6年2月8日付で実態調査等の要望書を提出しましたが、その後、周辺の追加調査の結果が判明し、薬庫の敷地から流れ出る水から、暫定指針値を上回る高濃度の有機フッ素化合物が検出されたことから、引き続き米軍に問い合わせの上、回答いただくよう、防衛省中国四国防衛局長に要望書を提出しました。

令和6年3月14日付要望書(PDFファイル:158.2KB)

〇要望書の提出(2月19日更新)

暫定指針値を超える有機フッ素化合物が瀬野川水系の河川、水路及び流域の飲用中の地下水から高濃度で検出されたことから、広島県知事と連名で関係大臣に要望書を提出しました。

要望書の提出(2月19日更新)(PDFファイル:132.2KB)
令和6年2月19日付要望書(PDFファイル:1.2MB)
 

〇要望書の提出(2月8日更新)

暫定指針値を超える有機フッ素化合物が瀬野川水系の河川、水路及び流域の飲用中の地下水から高濃度で検出されたことから、原因究明等の一環として、川上弾薬庫内におけるPFOS等を含有する泡消火剤の使用の実態について、米軍に問い合わせの上、回答いただくよう、防衛省中国四国防衛局長に要望書を提出しました。

令和6年2月8日付要望書(PDFファイル:183.3KB)

中国四国防衛局からの回答

2月27日に、中国四国防衛局から次のとおり回答がありました。

回答の内容
広島県に所在する在日米陸軍基地の施設では、

  • これまで泡消火薬剤を如何なる消火活動及び訓練においても使用したことがない
  • 基地内外においてPFOS等の漏出を確認したことがない
  • 泡消火薬剤については、2020年に約2,200ガロン(約8,300L)処分した
  • 泡消火薬剤は一切保有していない
     

この回答を受けて、次の事項について強く要請しました。

  • 川上弾薬庫について、PFOS等を含有する泡消火薬剤の保有期間を公表すること。
  • 川上弾薬庫内において、水質検査を実施し、その結果を公表すること。
  • 川上弾薬庫内に原因があると考えられる場合の対応方針を公表すること。

PFASに関する委員会の設置

○PFAS調査検討委員会の設置

要旨

令和5年11月以降の瀬野川水系における有機フッ素化合物に関する水質調査において、河川・水路、地下水から極めて高濃度の有機フッ素化合物が検出されました。
このことに対応するため、水質に関する専門知識を有する学識経験者による委員会を立ち上げ、汚染源の特定と汚染範囲の把握を行います。

委員会の検討事項

  • 汚染範囲の把握に向けた調査手順(調査範囲、調査地点等)の決定
  • 汚染範囲及び汚染源の特定
  • その他、目的を達成するために必要な事項に関すること
委員会の構成
所属 役職 氏名
広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 小野寺 真一
広島大学大学院先進理工系科学研究科 准教授 齋藤 光代
広島県環境県民局環境保全課 課長 秋山 日登美
広島県西部東厚生環境事務所 所長 渡邉 哲也
東広島市生活環境部 部長 中村 光利

 

○健康影響評価検討委員会の設置

設置目的

瀬野川水系における高濃度の有機フッ素化合物が検出された地域の住民の健康への影響の把握、評価及び健康不安への対策について検討するため、公衆衛生に関する専門知識を有する学識経験者等による委員会を令和6年5月31日に設置しました。

委員会の検討事項

  • 住民の健康への影響の把握及び評価に関すること
  • 住民の健康不安への対策に関すること
  • その他、健康影響に関すること
委員会の構成
所属 役職 氏名
広島大学大学院医系科学研究科 公衆衛生学 教授 久保 達彦
広島大学大学院医系科学研究科 公衆衛生学 准教授 CHIMED OCHIR ODGEREL
広島大学大学院医系科学研究科 公衆衛生学 技術職員 田治 明宏
東広島地区医師会 理事 小林 健二
広島県健康福祉局 健康危機管理課 課長 草薙 真一
広島県西部東保健所 所長 岸本 益実
東広島市健康福祉部 部長 福光 直美

健康影響評価検討委員会に関するお問い合わせ先

健康福祉部 医療保健課

電話:082-420-0936

 

Q1 環境中の存在状況について

環境省による全国調査が行われています。

Q2 健康への影響について

PFOS、PFOA は、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。
出典:環境省「PFOS、PFOA に関するQ&A集」(PDFファイル:919KB)1ページ

Q3 家庭で使う消火器にも含まれているのでしょうか

通常家庭で使われている住宅用消火器には、PFOS,PFOAを含有しているものはありません。
 出典:一般社団法人 日本消火器工業会ホームページ「PFOS等を含有する消火器・消火薬剤の取扱いについて」

Q4 身の回りの製品について、気を付けるべきことはありますか

身の回りの製品について、特段心配するようなことはありません。PFOS、PFOAは既に製造・輸入等が禁止されており、PFOS、PFOAを使用した製品が新たに流通することは想定されません。
出典:環境省「PFOS、PFOA に関するQ&A集」(PDFファイル:919KB)12ページ

この記事に関するお問い合わせ先

生活環境部 環境先進都市推進課 
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 本館4階
電話:082-420-0928
ファックス:082-421-5601

メールでのお問い合わせ

このページが参考になったかをお聞かせください。
質問1
このページの内容は分かりやすかったですか?
質問2
このページは見つけやすかったですか?
質問3
このページには、どのようにしてたどり着きましたか?


質問4
質問1及び2で、選択肢の「3.」を選択した方は、理由をお聞かせください。
【自由記述】
この欄に入力された内容について、回答はいたしませんのでご了承ください。
市役所へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。