竹原消防署の日々【2021年度】(日常の出来事を掲載します)
- 3月(3) タイヤ交換をしました。
- 3月(2) 竹原はしご1が帰ってきた!
- 3月(1) 春の火災予防運動(3月1日から7日まで)
- 2月(1) 消防車で安全運転研修をしました。
- 1月(1) 救急想定訓練をしました!
- 12月(2) 防災ヘリコプター「メイプル」と連携訓練
- 12月(1) ドローン操縦訓練、若年警防隊員訓練in東広島
- 11月(2) 小学生が庁舎見学に来てくれました!
- 11月(1) 防火管理講習を竹原消防署で開催しました
- 10月(1) 若年警防隊員訓練をしました
- 9月(2) 三連はしごによる低所救出訓練(入校前訓練)
- 9月(1) レスキューフレームによる救出訓練
- 8月(3) ドローン講習を受講しました
- 8月(2) 感染防護衣の装着の再確認をしました
- 8月(1) 竹原ではなぜ8月?山火事防止・緑の保全運動(平成6年8月の山火事を知っていますか)
- 7月(2) バスケット担架による救出訓練を実施しました
- 7月(1) 局長査閲、安全管理者巡視で訓練を展示しました
- 6月(4) 地水利調査をして、写真をシステムに登録しています
- 6月(3) 今年もツバメが来ています
- 6月(2) 資機材取扱訓練(滑車、ロープ結索)などをしました
- 6月(1) 暑熱順化訓練をはじめました!
- 5月(3) 安全運転研修を実施しました
- 5月(2) 海での潜水訓練を実施しました。
- 5月(1) 水防資機材を準備しました
- 4月(2) 訓練用の墜落防止ネットを取り替えました
- 4月(1) 舟艇訓練をしました
3月(3) タイヤ交換をしました。
救急車のタイヤ交換の様子
ジャッキアップとタイヤ洗浄の様子
ずいぶん暖かくなってきたので、消防車のタイヤ交換をしました。救急車は自分たちで、はしご車などの大きい車両は業者の方にお願いしました。
いつでも出動できるように1台ずつ交換しました。外した冬用タイヤは、洗って干して、後日収納。今日はとてもいい天気だったので、全部の車両の作業が終わるころには、最初に洗ったタイヤは、ほぼ乾いていました。洗濯物はからっと気持ちよく乾きますが、花粉症の人には大変な時期ですね。そして、「空気が乾いている。」と言えば…、火の取り扱いには十分注意してくださいね!
3月(2) 竹原はしご1が帰ってきた!
路上運転中の竹原はしご1
動作確認の様子
帰っていく八本松はしご1
はしご車が7年に1回のオーバーホールを終えて、約3か月ぶりに帰ってきました。
久しぶりに見るはしご車は、はしご部分の白色がとてもまぶしく感じました。一通り動かしたり放水したりして正常に作動することを確認した後、車庫へ戻しました。路上運転をする竹原はしご1を見ると「あー、そうそう、この感じ。やっぱりこの場所にはこの車両だよね」と思いました。
ちなみに3か月もの間不在になることから、東広島市八本松町にある西分署の八本松はしご1を竹原消防署に移動させて運用していましたが、その八本松はしご1は西分署へ帰っていきました。長い間ありがとうございました。
3月(1) 春の火災予防運動(3月1日から7日まで)
住宅用火災警報器のイラスト
「春の火災予防運動、あー、またいつものやつか…」と思う人もいるかもしれませんが、3月1日から7日まで、火災予防運動を実施します。
今更言われなくても、ほとんどの人は、火を取り扱うときには気を付けていると思います。そういう方は、ちょっと視点を変えて、火を取り扱うとき以外にできることを考えるのはどうでしょうか。
「うちの住宅用火災警報器、そう言えばどんな音がするか知らんなあ」
「火事のときに通報するのは何番だったかいねえ」
火災予防運動は、年に2回。
「ちょっと」考えるのにはちょうどいい頻度かもしれませんね。
火事、救急、救助の通報は119番です。
2月(1) 消防車で安全運転研修をしました。
消防車を誘導する様子
研修後のミーティングの様子
今回は消防車で安全運転研修をしました。
本ページで5月にも掲載しましたが、年間を通じて随時安全運転研修をしています。車両は、出動回数が圧倒的に多い救急車を使用することが多いのですが、今回は消防車も使用しました。
消防車は、救急車に比べて後輪より後ろの車体部分が長いことから、ハンドルを大きく操作すると、車体の横にはみ出すような動きになる特性があり、狭い道を曲がるときなど、塀や縁石に接触することも考えられます。
実際に運転する、誘導する、を繰り返して、前述のような特性があることや、その部分が運転者にはわかりづらいということを、運転者と誘導者で共通の認識を持つことができました。
今後とも安全運転に努めていきます。
1月(1) 救急想定訓練をしました!
救急想定訓練の様子1
救急想定訓練の様子(吐き気への対応)
この日は、救急想定訓練を実施しました。
救急訓練の目的は、観察や処置自体の手技の向上もありますが、状況判断や必要な情報を素早く集めること、また、他の隊員との協力体制の確立も大きな目的となります。
竹原消防署の隊員は警防隊(消防隊)、救急隊、救助隊を兼務している(基本の隊は決まっているが、専任ではなく、どの隊にでも配属されることがある)ので、全ての隊が参加して行いました。
今回の想定は「薬物中毒で倒れている」というものでしたが、倒れた状況がはっきりせず本人が話すことができないものであったことから、救急隊がどのような観察をするかがとても重要になりました(体位の管理や搬送先病院選定のための情報を収集する必要があるため)。
活動訓練をした後は、ミーティングを実施し、活動の再確認や反省事項などを話しました。これらは、次回以降の訓練などに活かしていきます。
12月(2) 防災ヘリコプター「メイプル」と連携訓練
ダウンウォッシュの中、ヘリを誘導する様子
ヘリで搬送する資機材の包み方の練習風景
広島県防災航空隊と連携して訓練を実施しました。
防災ヘリコプター「メイプル」で、竹原消防署から竹原市忠海町にある大久野島まで隊員や資機材を輸送したり、消防資機材を搬送するときの包みかたを練習したりして、いざというときに防災航空隊と消防でスムーズに連携できるように訓練をしました。
ヘリコプターは、主な用途によって大きさや仕様が異なります。「メイプル」との訓練で毎回思うのは、ドクターヘリと比べて「桁違い!」ということです。機体の大きさやエンジンの音量もそうですが、ダウンウォッシュ(ヘリのプロペラから吹き降ろす風)にはいつも驚かされます。本当に強烈で、場所によっては立っていられないほどです。皆さんは、もし、ヘリコプターが着陸しようとしているのを見かけても、消防機関の指示に従って、その場所から離れてくださいね。
12月(1) ドローン操縦訓練、若年警防隊員訓練in東広島
ドローンから撮影した放水訓練の様子
人の目線で撮影した放水訓練の様子
東広島消防署で、ドローン操縦訓練をしました。操縦のための講習完了から今まで、操縦技術だけではなく、映像の送信方法や、実用的な写真撮影のための操縦方法なども含めて訓練を重ねてきました。この日は、偶然ですが若年警防隊員訓練(2021年10月分で掲載済)を東広島消防署で行っていたので、この訓練を実災害と仮定してドローン訓練を実施し、上空(真上)から全体を撮影してホースや放水箇所の配置を把握したり、放水した部分の概算面積を測定したりしました。
ドローンでは火は消せませんが、消防活動全体を把握するための一つの手段でもあり、すなわち、火災の拡大を防ぐことにつながります。
ドローンが活躍する事案がないことが一番ですが、万が一の時には被害を最小限にくいとめることができるように、しっかり訓練をしていきます。
11月(2) 小学生が庁舎見学に来てくれました!
車両見学の様子
救助器具デモンストレーションを見学する様子
消防署には、毎年多くの小学生が庁舎見学に来てくれていました。11月に入り、感染症の状況が落ち着いてきたことから、見学依頼がちらほら舞い込んできています。先日も竹原市内の小学生が見学に来てくれました。見学の最中に実際の救急出動があったり、普段はじっくり見ることのできないものを見ることができたりしたためか、子供たちはとてもわくわくしているように見えました。
子供たちだけではなく、実は消防職員もわくわくしていました。久しぶりの見学対応でしたし、小学生からの無邪気な質問や、思わず出てくる歓声に、とても心が和む時間となりました。ありがとうございました!
11月(1) 防火管理講習を竹原消防署で開催しました
屋内消火栓の訓練の様子
10月28日と29日に、防火管理講習(新規講習)を開催しました。この講習は、防火管理者になるための講習で、カリキュラムは一日半あります。少し長く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、座学だけでなく、実際の消火訓練などを体験する内容になっています。
講習会と言えば眠たいもの、と思われるかもしれませんが、体を動かす訓練を適度に割り振って、時々笑いもある講習会になるように心がけています。
竹原消防署での開催は1年に1回ですが、お近くの方で必要のある方は、ぜひ受講してください!
10月(1) 若年警防隊員訓練をしました
2階ベランダへはしごで登っている写真
2階で屋内進入するときの様子
若年警防隊員教育訓練とは、経験年数の浅い職員を集めて基本的な消火活動から各種災害を想定した訓練です。感染症対策のために中止や延期が重なったこともあり、全所属から集まるのではなく各所属で訓練をすることになりました。
今回の想定は、はしごで2階ベランダから煙の充満した屋内(耐火建物)に進入し放水するというものでした。
ロープ信号というものをご存じですか?屋内進入の際、隊員は入口からずっとロープを引きずるようにして進入し、ロープを引く回数で屋外にいる隊員と意思疎通をします。
「始め 大きく一回」「よし 二回」「発見 三回」「待て 四回」「緊急退出 連続五回以上」
進入前には必ずこれを確認し、別の隊員が復唱します。今回の訓練でも確認、復唱をしていましたが、これを聞くと身が引き締まる思いがするのは私だけでしょうか…。
若年警防隊員教育訓練という名前ですが、各所属で実施するとなると、若年とは言えない年齢の職員も一緒に訓練をすることになりました。ですが、安全管理面や知識面から見ても、経験が豊富な職員とする訓練は、とても有意義だったのではないかと思いました。
9月(2) 三連はしごによる低所救出訓練(入校前訓練)
三連梯子を使用して、高所から低所へ、低所から高所へ移動する訓練を実施しました。
前回掲載したレスキューフレームと同様に、滑車を使用して小さい力で重たいものを持ち上げることができるようになっています。
消防隊員は、救急隊員や救助隊員になるための知識や技術を身に付けるために、広島県消防学校で実施される様々な課程に入校します。今回の訓練は、救助隊員になるための課程(救助課程と呼んでいます)が10月にあることから、それに入校する職員が事前訓練として実施しました。学校でもしっかり頑張ってくれるものと期待しています。
今回は三連梯子の応用的な使い方の訓練でしたが、基本的な操作方法については、またの機会にお伝えしたいと思います。
9月(1) レスキューフレームによる救出訓練
レスキューフレームの写真
レスキューフレーム(救助用簡易起重機)は、マンホールの中などの低いところにいる要救助者を、引き上げて救出するときなどに使います。また、滑車の原理を応用し、直接引き上げるよりも少ない力で救出することができるのも特徴です。
今回は、崖下に要救助者がいることを想定して救助訓練をしました。直接手で引き上げると、ロープが地面等に擦れて安全に救助することができませんが、レスキューフレームを使用すると、ロープが地面等に擦れることが無いので、安全に救助することができます。
今回の訓練で一番印象に残ったのは、救助隊員が、要救助者(人形)に「どこか痛いところはありませんか?」とか「私が今降りてくるときに使ったロープで引き上げるので安心してくださいね」などと、ずっと話しかけていたことです。人形に話しかけるなんて、と思ってしまうところですが、本当の要救助者だと思って訓練をしている姿を見て、図らずも感動してしまいました。
消防に入ったころに「訓練で出来ないことは本番でも出来ない」と言っていた先輩の言葉を思い出した一日でした。
8月(3) ドローン講習を受講しました
操縦試験の様子
ドローンから自分たちを撮影した写真
当局に整備されているドローン(無人航空機)の操縦者育成のため、3日間の講習を受講してきました。
受講者は5人で、私(当ページ担当者)はその一人でした。室内での座学やシミュレーター訓練、屋外での実機を使用した飛行訓練を行いました。左の写真は、操縦試験の様子。
GPS機能がない状態で試験をするため、風ですぐに流されてしまいます。試験結果は、5人とも見事合格!(実際の現場ではGPS機能を使用して安定した飛行をします。)
必要なときにはすぐに対応できるよう、今後も定期的に操縦訓練を実施していきます。
8月(2) 感染防護衣の装着の再確認をしました
感染防護衣を着る様子
補助者が確認する様子
新型コロナウイルスに感染した人を救急搬送するときの防護衣の着装の確認をしました。
感染症が広まった当初にはもちろん全員で確認しましたが、着装するケースが少ないことから、防護衣着装方法についての職員の記憶が薄れてしまうことを防ぐため、また、感染防止策が変更されることがあるので、その方法に全員が対応できるように、こうして時々確認をしています。
この防護衣は、自分だけで着るととても時間がかかったり、難しかったりするので、補助をする側の練習や確認もしています。
防護衣を着た隊員は、試しに着ただけで汗がどっと出ていました。今回の確認で、着装方法以外に、「状況に応じて、可能であれば出動前に水分補給ができるといい」ということが確認できました。
8月(1) 竹原ではなぜ8月?山火事防止・緑の保全運動(平成6年8月の山火事を知っていますか)
平成6年の山火事の航空写真
竹原市では8月5日から11日まで山火事防止・緑の保全運動を実施します。全国的には3月上旬に行われているのに、なぜ竹原市では8月にもするのか?
それは、平成6年8月11日の午後に発生した大規模な山火事がきっかけだと言われています。
鎮火するまで約9日間を要し、焼損面積は378ヘクタール(当時県内で3番目、マツダスタジアム約105個分(注))、損害額は約5億円(当時県内で最高額)でした。
この山火事の唯一の救いは、死傷者等が発生しなかったことと言えるでしょう。
物が燃える3要素「可燃物」「酸素」「熱源」のうち、主に私たちが関わることのできるものは「熱源」だけ。火(熱源)の取り扱いに注意して火事を防止しましょう。
(注)正式名称はMazda Zoom-Zoomスタジアム広島、基準とした面積は建築面積とグラウンド面積の合計35,700平方メートル
令和3年山火事予防ポスター
(ちなみに話)
林野庁の山火事予防運動のポスターや、山火事防止の看板に、リスが描かれているのをご存じですか?
このリス、実は隠れた人気者だそうで、このリスが活躍する短編アニメ映画を見ることができます。興味のある方はアクセスしてみてくださいね。
林野庁映像ライブラリのページはこちらから↓↓↓
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/eizou
7月(2) バスケット担架による救出訓練を実施しました
今日は、バスケット担架による低所または高所からの救出訓練を行いました。バスケット担架によるこれらの救出方法は、何らかの理由で階段等が使用できない場合に活用されます。
通常バスケット担架による救出は、バスケット担架を水平にした状態で行いますが、今回はそれを応用したもので、バスケットを縦にした状態で救出する訓練をしました。
消防の訓練と言えば、「大きい声を出して、勢いよくこなして、格好よく終える」というイメージがある人もいるかもしれません。実際、この救出訓練は、スムーズに行えば上の画像のように、比較的早く完了することができます。ですが、この日の訓練では、下の画像のように、開始前や途中で一旦止めて確認しながら実施しました。
梅雨が明けて太陽がじりじりと照り付け、撮影者のほうが暑さに音を上げそうになる中、若い職員への技術伝承を垣間見た瞬間でした。
7月(1) 局長査閲、安全管理者巡視で訓練を展示しました
査閲の様子
火災訓練の様子
予定していた訓練の様子
当局では、消防局長査閲と言って、局長が各署所の部隊状況を確認するために訓練の様子を見て回ることがあります。今日は、この査閲の日でした。
竹原消防署では、「その他火災」という分類の火災を想定して、1車両3人で訓練を展示しました。
実は、この日は3隊9人が勤務していましたが、査閲の少し前に2隊が出動したため、急遽、1隊3人で実施できる訓練に変更したものでした。
出動がなかった場合の想定は、高層建物火災で、屈折はしご車を使用して庁舎へ放水する予定でした。左の写真は、その練習時の様子です。
臨機応変に訓練内容を変更し、すばやく対応できることに感心するとともに、このことが火災や災害時の様々な状況に対応できる源になっていると感じました。
6月(4) 地水利調査をして、写真をシステムに登録しています
水槽を開ける様子を写真に撮る人の写真
水槽を開ける人と、その周りの風景の入った写真
消防では日常から地水利調査をしています。
地水利調査とは、道路の状況や、川や池の水量を確認したり、消火栓や防火水槽などが、きちんと使える状況かを確認したりする調査です。
出動時に確認するシステムの地図の水利情報に、風景も含めた写真を登録する作業を進めています。
出動指令システムの地図で水利の位置を確認することができますが、雪が積もるなどして消火栓や水槽のマンホールの位置が見えなくなることもあるので、写真を登録することで、出動中の車内や指令センターでも、その位置を把握することができるようになり、スムーズな消防活動につながります。
しっかり覚えるのが基本ですが、消防局管内には9千を超える水利がありますので、職員の記憶にだけ頼らない重要な情報として活用していきます。
6月(3) 今年もツバメが来ています
電線にとまるツバメ
餌をはこぶツバメ
庁舎の周りでよくツバメを見るので探してみたら、庁舎の一角でツバメの巣を発見!この日見かけたのは親鳥のみで、頻繁に巣に出入りしていました。たまごを温めているのかな~?
数日後に、親鳥が巣に入ると巣から「ジャージャージャーッ」という声が聞こえていました。ひなの声かもしれませんね。
この辺りで生息しているツバメは数種類あるとのことで、このツバメはコシアカツバメという種類だそうで、腰のあたりが赤色であることと、とっくり型の巣を作ることが特徴だそうです。
今後も時々観察していきたいと思います。
6月(2) 資機材取扱訓練(滑車、ロープ結索)などをしました
滑車とロープを組み合わせている様子
ロープ取扱訓練の様子
滑車は救助資機材の一つです。
1キログラムのものを1メートル持ち上げるとき、滑車の組み合わせ方で、500グラムの力で持ち上げることができたりします。ただ、ロープを2メートル引っ張る必要があるため、仕事量は変わらないことになります。
なんだか、むずかしい話になりそうですが、滑車を使うことで、小さい力で重たいものを動かすことができるので、救助作業を、より安全確実に行うことができることになります。
今日は、滑車の組み合わせ方で、必要な力が何分の一になる、ということを勉強したり実践したりしました。
そのほか、ロープ結索を再確認しました。救助隊だけでなく、警防隊、救急隊の隊員も含めて実施しました。消防学校では習わない結索を教えてもらった隊員は、何度も練習してできるようになっていました。
訓練といえば激しい運動をして大汗をかくイメージがあると思いますが、今日の訓練は勉強しながらも時々笑いのある和やかな時間でした。
6月(1) 暑熱順化訓練をはじめました!
暑熱順化トレーニングとは、まだ気温が高くなる前の時期に、暑さに体を慣らすトレーニングで、体が上手に汗をかくことができるようになったり、汗からの塩分の喪失を抑えることができるようになったりする等の効果があるそうです。
厚生労働省は、熱中症の予防と対策の一環として、水分や塩分の摂取等のほか、熱への順化も効果的であるとしています。
竹原消防署では、活動服(救助服)の上に防火着や呼吸器等を装備した状態でトレーニングを実施しました。
このトレーニングは、体に大きな負担がかかるため、安全管理者を配置して実施しています。また、徐々に始めること、そして継続して行うことが必要ですので、今後も熱中症対策として実施していきます。
訓練のあと、救助服のオレンジ色が普段より鮮やかだったのでよく見せてもらったところ、全部(そでの先まで全部!)汗で濡れて布の色が鮮やかに見えたことによるものでした(びっくり!)。
5月(3) 安全運転研修を実施しました
普段から安全運転を心がけていますが、よりよい安全管理のために、安全運転研修を実施しました。
今回の研修では、運転席から見た感覚や、機関員(運転者)と誘導員(隊長や隊員)の意思疎通の方法などを、ひとつずつ再確認していきました。緊急出動で焦る気持ちが生じるときや、不測の事態に遭遇したときなどでも、焦らず対処できるよう、さらなる技術の向上を目指していきます。
絶対に一度では曲がれない幅のエル字型の道路を設定して、脱輪しないように通過させたり、壁に見立てた三角コーンやポールに接触しないように通過させたりしました。
私(撮影者)が予想していたよりも道路幅は狭いし、ハンドルが切れず小回りが利かないし、その状況で落ち着いて何度か切り返しをして通過させる機関員と、それを誘導する誘導員は、とても頼もしく感じました。
5月(2) 海での潜水訓練を実施しました。
片付けの様子
竹原市にある的場海水浴場をお借りして、潜水訓練を実施しました。
以前から海での潜水をしている隊員は要領等の再確認を、管轄に海のない所属から異動してきた隊員は海で活動する際の注意点を確認したりします。潜水免許を取得したばかりの隊員は、実災害に対応するための練習をします。
池と比べて海の場合、水は透明度が高く視界が良いそうですが、範囲が無限大で流れがあることを考えて活動する必要があるそうです。
活動後は、みんなで片付けます。
この日は、梅雨の晴れ間で、とても蒸し暑くなり、特に片付けは大変そうでした。
訓練に参加されたみなさん、お疲れ様でした。
5月(1) 水防資機材を準備しました
中国地方は5月15日ごろ梅雨入りし、平年より22日早い梅雨入りとなりました。
気象庁によると竹原市では5月20日に71.5ミリの雨量を観測しています。その日の午後に国道を車で走行中に見た賀茂川は増水し、濁った水がうごめいているように見えて、なんとも言えない怖さを感じるほどでした。
竹原消防署では、梅雨入りの発表を受けて、水災害が発生した時に使う水防資機材を使いやすい場所(車庫)に出しました。これらを使うことが無いのが一番なんですけどね。車に載せるときに複数の人が必要な重たいものは、車に載せておきました。(注)
皆さんも、いざというときに避難する場所や経路、持って行く物などを、ぜひ今一度確認してみてくださいね。
(注)最初から全部車に載せておけばいいのに、という意見もあると思いますが、この車は、水災害以外にも使用するので、載せるのに手間と時間のかかる重たいものだけ載せておき、必要に応じて載せたり降ろしたりして運用します。
4月(2) 訓練用の墜落防止ネットを取り替えました
新しい墜落防止ネットを取り付けたところ
ロープ渡過(とか)訓練の様子
訓練用の墜落防止ネットを取り替えました。
早速ロープ渡過(とか)訓練を実施しました。
天気がよく、さわやかな風が吹き、鮮やかな黄色のネットと青い空、さっそうと渡る隊員・・・、撮影者(私)はとてもすがすがしい気持ちにさせてもらいました。
(隊員さん、訓練お疲れ様でした。)
4月(1) 舟艇訓練をしました
接岸の様子
船からストレッチャーをおろす様子
舟艇(しゅうてい)訓練と言われている、救急患者搬送艇から救急患者を引き継ぐ(注1)ための連携訓練をしました。
救急患者輸送艇を接岸させるときの、船側と陸側のお互いの役割や、船特有の注意点や安全管理方法などを確認したり、ストレッチャーの取扱いを行ったりして、安全に搬送を引き継げるようにしました。
(注1)大崎上島町で発生した救急事案のうち島外搬送される事案で、竹原港経由で搬送される場合は、大崎上島消防署の救急隊が救急患者輸送艇で竹原港まで搬送し、竹原港にて竹原消防署の救急隊に引き継がれ、病院までは竹原消防署の救急隊が搬送しています。
この記事に関するお問い合わせ先
消防局 竹原消防署
〒725-0026 竹原市中央四丁目13番1号
電話:0846-23-0119
ファックス:0846-22-0957
- このページが参考になったかをお聞かせください。
-
更新日:2022年03月25日