令和7年8月29日開催

更新日:2025年08月29日

市長の定例記者会見を行いました。

発表事項

  1. 防災における自助・共助の意識醸成に向けた取組み
    ~総合防災訓練の実施・市公式LINE防災メニュー運用開始~
  2. 第五次東広島市総合計画シンポジウム(第2弾)の開催
    ~暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち~
  3. ブラジル連邦共和国マリリア市訪問団の来訪

配付資料

会見の様子

会見録

発表

防災における自助・共助の意識醸成に向けた取組み
~総合防災訓練の実施・市公式LINE防災メニュー運用開始~

9月は防災月間である。
1点目に、毎年この時期に合わせて、市民や関係機関との連携強化を目的とした総合防災訓練を実施している。今年度[令和7年度]も分散型の防災訓練を実施する。
2点目に、市民の皆さんの防災に対する意識高揚のため、[令和7年]5月から市公式LINEに防災メニューを追加したが、さらに防災について楽しく学んでいただけるようなコンテンツを追加し、運用を開始する[利用にあたっては市民ポータルサイトの登録が必要]。
3点目に、防災月間に合わせて、市内各地で防災体験のイベントを実施する中で、自助・共助の重要性や理解、参画への促進を図る。以上3点を発表する。

[資料]2の総合防災訓練について、近年、トカラ列島近海の群発地震やカムチャツカ半島地震を起因とした津波などが日本を襲っているという状況もあり、南海トラフの活動が懸念される。この巨大地震を想定して地域分散型の防災訓練を実施する。
日時は[令和7年]9月27日土曜日の9時から12時。場所は分散型であるため、市役所の災害対策本部を立ち上げる303会議室、消防局、道の駅湖畔の里福富、そして各住民自治協議会の拠点施設などで実施する。
別紙に総合防災訓練のイメージを付けているので、後でご覧いただきたい。
今年度の新しい取組みは3つある。
1つは、今年度、各町1か所に指定福祉避難所を開設するということで準備している。これにあたり、西志和地域センター、高美が丘地域センター、河内保健福祉センターの3か所で運営訓練を行う。これは、要配慮者の避難を想定した形で開設し、住民自治協議会や指定先福祉施設、市が合同で訓練を行うものである。
2つ目は、津波想定訓練である。海に面している安芸津町において、屋外拡声機を使用した津波警報等の放送を行い、住民が近隣の安否確認や避難を行う。また、津波が発生すれば孤立地域も発生する可能性が高いため、小松原地区が孤立したという想定のもと、ドローンで物資の輸送をするものである。
3つ目は外国人防災リーダーの養成である。これは、外国人の防災リーダーの養成や外国人コミュニティのキーパーソンの育成が趣旨であり、初期消火や応急救護等の訓練を行うものである。

次に、[資料]3の市公式LINE防災メニューの運用開始である。市公式LINEのリッチメニューの防災メニューについては[令和7年]5月に立ち上げたところであり、既にハザードマップや防災情報等を搭載している。今回、防災クイズやオンライン避難訓練等のコンテンツを新たに追加する。[令和7年]9月1日13時に運用を開始する。

次のページ[資料2ページ]の図をご覧いただきたい。一番上の左側の図が市公式LINEのリッチメニューであり、赤囲みをしている所が「防災・防犯情報」というメニューである。これをクリックすると、右隣[図中央]の防災メニューが出て、赤で囲んでいる「防災について学ぶ」というコンテンツとして、「防災クイズ」と「オンライン避難訓練」を今回追加する。これらのコンテンツにより、子どもたちにも楽しく防災に対する意識や必要な情報を学んでいただこうというものである。

次に[資料]4番目のその他の取組みとして、防災啓発イベントを行う。
1つは防災活動セミナーである。[令和7年]9月13日に広島大学サタケメモリアルホールで行う。「今日からできる“子育て防災”」というテーマでTSS[テレビ新広島]のアナウンサーの河野行恵さんを招き、子育て世帯に向けた防災知識など、防災の備えについて学ぶ講演会を企画している。チラシを付けているので後でご覧いただきたい。
それから、防災展示・体験ブースの出展を3つ考えている。
1つはあきつチャレンジフェスタで、[令和7年]9月14日に安芸津B&G海洋センターの多目的広場で行う。
それから、防災道の駅防災フェアである。道の駅西条のん太の酒蔵は国から防災道の駅に指定されており、[令和7年]9月14日に行う。
3番目は、水とぼうさいである。総合防災訓練の実施日と同じ[令和7年]9月27日に、道の駅湖畔の里福富で行う。

第五次東広島市総合計画シンポジウム(第2弾)の開催
~暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち~

第五次東広島市総合計画は、昨年度[令和6年度]に後期基本計画を策定した。この総合計画は2つの大きな柱に基づく施策を展開している。1つは、「世界に貢献するイノベーション創造のまち」、もう1つは「暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち」という2本柱である。
先般、第1弾として「世界に貢献するイノベーション創造のまち」をテーマにシンポジウムを開催し、今回は「暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち」をテーマとしたシンポジウムを開催する。

[資料]2番目の開催概要であるが、我が市の最終的な総合計画の目標は、Well-beingが向上するような地域共生社会をつくっていくことである。このWell-beingについて、かねてから南雲岳彦さんに様々な指導をお願いし、これまで様々な施策展開をしてきた。この南雲さんに「地域共生社会とwell-being」と題して基調講演をいただく。南雲さんは、一般社団法人スマートシティ・インスティテュート代表理事 兼 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社専務執行役員で、全国の各自治体に対してWell-beingに関する研修・指導などを行われている。

基調講演のもう1人の講師は医師で、一般社団法人プラスケア代表理事 川崎市立井田病院腫瘍内科部長の西智弘さんである。医療的処方に対して社会的処方ということを中心にいろいろな活動をされ、繋がりや居場所づくりがWell-beingにとって大変重要であることを書籍等で発表されている。そういう視点から「社会的処方を通じたまちづくり」というテーマで講演をいただく。

タイトルは「Well-beingを実感できる地域共生社会の実現 共に生きる」。
日時は[令和7年]10月14日13時30分から15時30分、東広島芸術文化ホールくららで行う。東広島市、東広島市社会福祉協議会、東広島市民生委員児童委員協議会の3者の主催で実施する。

基調講演の後、事例発表において、八本松住民自治協議会の取組みについて、八本松住民自治協議会福祉部会長の山崎誠一さんが発表し、東広島市社会福祉協議会地域福祉課係長の山本さんがインタビューをする。
その後パネルディスカッションにおいて、東広島市が目指す地域共生社会について、西さん、山崎さん、山本さん、私が入り、南雲さんのコーディネートのもと、パネルディスカッションを行う。
後ろにチラシを付けているので、後でご覧いただきたい。

ブラジル連邦共和国マリリア市訪問団の来訪

本市とマリリア市は、1980(昭和55)年11月29日、親善都市提携を締結し、今年で45年という節目の年になる。
締結以来、相互の訪問をはじめ、様々な形で両市の相互理解と友好親善を推進してきた。
平成30年にマリリア市長の訪問団をお迎えし、令和2年に本市からマリリア市を訪問する計画だったが、新型コロナウイルスの感染症が広がっていたため中止していた。

今回の訪問日程は、[令和7年]9月14日から16日である。
訪問団は4名で、団長はマリリア市長、そして団員としてマリリア市戦略アドバイザー、市議会議員、日系マリリア協会が来られる。
大阪府泉佐野市もマリリア市と姉妹都市提携を結んでおり、まず大阪府泉佐野市に入られ、14日から本市へ移動される。
15日は祝日だが、市内視察と歓迎交流会を行い、16日には正式な表敬訪問を受けるという日程でお迎えする予定である。

質疑

防災における自助・共助の意識醸成に向けた取組み
~総合防災訓練の実施・市公式LINE防災メニュー運用開始~

記者)防災訓練の新しい取組みに津波を想定した訓練があるが、ドローンでの物資輸送を行うのは初めてか。
市長)そうである。先般、民間企業の中電工業株式会社と防災協定を結んだ。中電工業株式会社は送電線の維持管理工事などに関わるということで、ドローンを活用した事業を展開されている。そうした中、物を運搬できるくらいの大きさのサイズのドローンを活用して、小松原地区が孤立集落となったという前提で、物資輸送の訓練を初めて行う。

記者)外国人の防災リーダーの養成について、どのような人の参加を想定しているのか。
市長)国ごとにそれぞれコミュニティを作っておられるので、コミュニティの中で中心的役割を担う人にできるだけご参加いただきたい。10名程度を想定している。ひろしま国際センターと一緒に、2回に分けて防災講座を開くこととしており、うち1日を防災訓練の日に行うものである。

記者)防災訓練について、昨年は集合型で、今回は分散型であるがその理由は。
担当課)昨年は集合型を実施したが、地域の力、自助・共助の力をつけていくため、分散型の訓練を実施するものである。
分散型は令和4・5年に行い、今回3回目である。
集合型は、市内の1つの会場に関係者が集まり実施するものであるが、[市内各地で実施する]分散型のウエイトを多くする方がより自助・共助の強化のためには良いのではないかと考え、分散型の割合を増やしていこうということで、来年も分散型を考えている。

第五次東広島市総合計画シンポジウム(第2弾)の開催
~暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち~

記者)総合計画後期基本計画策定後、第1弾・第2弾とシンポジウムを開催しているが、これまでも計画を策定される度にシンポジウムを開いてきたのか。
市長)最初に第五次東広島市総合計画を策定したときにシンポジウムをするという前提で計画していたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延と重なり中止せざるを得なかった。できるだけ総合計画を多くの市民に知っていただき、市民協働のまちづくりを展開していこうという中で、過去は分からないが、シンポジウムは必要であると考えていた。
昨年度、後期基本計画として見直す中で改めてまとまったため、市民の皆さんにご理解をいただきながら、ともにまちづくりを進めていきたいという趣旨で、2回に分けて実施するものである。

記者)2つ目の今回の方向性は「暮らし輝き笑顔あふれる生活価値創造のまち」だが、今回のタイトルにある「Well-beingを実感できる地域共生社会の実現」とどういった関係にあるのか。
市長)今我々は様々な課題に直面しているが、その解決にあたっては、市民の皆さんや課題解決に関心があるコミュニティの皆さんと連携していくことが大変重要であるため、数年前から共生社会をつくっていくことは我が市の大きな柱である。
みんなが支え合う中で暮らしが輝き笑顔があふれるような地域共生社会を作っていこうということで、これまでもいろいろ事業を進めてきた。これは、最終的にはWell-beingに繋がっていくのではないかというのが、最近の我々が出した仮説である。
そういう意味で、南雲先生とここ4年くらい市職員に対する研修などを重ねており、市民の皆さんにもこの[地域共生社会の]必要性をしっかりと認識いただき一緒にやろうという段階に入っている。

記者)Well-beingという考え方の市民への浸透度、理解度は今どのように捉えているか。
市長)行政ではWell-beingという言葉がおそらくここ2・3年でいろいろな計画の中に入ってくるようになった。我々がこの言葉に着目したのはもう4年くらい前だと思うが、行政の世界においては、この言葉はいろいろな施策を展開する上で重要な要素であると思っている。
果たして市民の皆さんにこのWell-beingというものがどのように伝わっているか。それは十分ではないかと思うが、少なくともこれは幸福をどう求めていくかという話に繋がるわけで、これまでやってきた福祉施策など、いろいろなところで施策を展開する上の目標として使われてきた。最近は幸福学というような学問分野も出ている中で、市民の皆さんにも理解をいただけるものではないかと思っている。今後幸福学について皆さんにもご理解を深めていただきたいと思っている。

記者)シンポジウムの中では、Well-beingの説明をされるのか。
市長)基調講演1で出てくると思う。なぜ我々が地域共生社会をつくっていこうとするのか、最終的には幸福感が充足するような社会を実現するために、前提としての地域共生社会が必要ではないかということを市民の皆さんにご理解いただきたいと思っている。

ブラジル連邦共和国マリリア市訪問団の来訪

記者)昭和55年にマリリア市と親善都市提携を結んだきっかけは。
市長)締結の前年に広島県知事を団長とした南米訪問、これは多分5年毎にやっていたと思うが、その際にブラジルのサンパウロ州を訪問した。サンパウロ州には広島県からの移民が大変たくさんいる。当時、我が市の形態はどちらかというと農業が中心だったと思うが、それがマリリア市と大変よく似た産業構造だったこともあり、当時の広島県知事と東広島市長がマリリア市長を表敬訪問し、翌年度に親善都市提携を結んだ。

記者)令和2年に[マリリア市へ]行く予定だったということだが、今後東広島市から行かれる予定はあるか。
市長)令和2年のときも広島県が訪問団を派遣するタイミングの年だったと思う。それに合わせて表敬訪問をしようということで計画していた。訪問については、今後も県の行事と連携し、いずれ来る50年という節目も念頭に置きながら検討していく。

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