令和5年12月6日開催

更新日:2023年12月19日

市長の定例記者会見を行いました。

発表事項

  1. 東広島市美術展に伴う町家美術館の特別開館
  2. 学園都市イノベーションの促進に向けた産学金官交流イベントの開催

配付資料

会見の様子

会見録

1 発表

東広島市美術展に伴う町家美術館の特別開館

資料の概要のとおり、東広島[市]美術展は今回で36回目を迎える。今回は、市立美術館での展示に加えて、高屋町の白市地区にある国の重要文化財等の歴史ある町家を活用した、町屋美術館を同時に開催することとした。会場では、市立美術館と町家美術館をつなぐスタンプラリーも実施する予定。これは最近よく言われているユニークベニューに該当すると思うが、白市地区の伝統的な町家を活用した美術展を開くというものであり、平成15年に一度開催しているが、20年ぶりの開催ということになる。
2の実施内容をご覧いただくと、市立美術館においては、展示内容のとおり、応募のあった一般部門、ジュニア部門作品のうち入選作品と、無鑑査作家作品と審査員の作品の一部を展示する。開催期間は、丸1番のとおり、令和6年1月13日から1月28日午前9時から17時である。
町家美術館は、両括弧2をご覧いただくと、開催期間は一緒であるが、時間は少し異なる。10時~16時、会期中無休ということである。展示会場は、次のページに図面を入れているが、旧木原家住宅、これは国の重要文化財になっている。それから、伊原家住宅、保手濱家住宅、大藤家住宅は、これは国登録の有形文化財になっている。なお、大藤家住宅については、現在改装中ということもあるので、作品展示はしないが、スタンプラリーはここでやらせていただく。展示内容は、無鑑査作家等20名の皆さん方の作品を展示させていただく。

学園都市イノベーションの促進に向けた産学金官交流イベントの開催

このイベントを主催するのは、概要に書いているように、東広島市産学金官連携推進協議会というものである。これは、本市の他、市内の3つの大学、広島大学、近畿大学工学部、広島国際大学。研究機関とすると、経産省の産業[技術]総合研究所。それから、東広島商工会議所、各商工会などの経済団体などで構成されているが、これは3大学や研究機関と地元の企業の連携促進を目的として協議会が設立されており、その活動に取り組んできた。残念ながら[新型]コロナ[ウイルスの影響]があったため、この産学官交流イベントについては、平成30年[度]以来、5年ぶりの開催ということになる。
今回のイベントでは、従来は、大学研究機関のシーズニーズのマッチングということを中心にやっていたが、もう少し幅広く、大学と地元企業の連携の可能性を探ろうということで、新たにベンチャー企業や学生団体なども加え、事例紹介、あるいはトークセッションを行って、新たな交流を目指すものである。
開催日時は2番のとおり、来年[令和6年]1月22日15時から、くららの小ホールで行う。3番目のイベント内容については、タイトルは、産学金官交流イベント「みんなで創ろう!共創!大学を活かした学園都市イノベーション!」。
一部二部の二部構成になり、一部は、市内のものづくりベンチャーと地元企業との連携プロジェクト紹介ということで、講演者は、KG[ケージー]モーターズ株式会社。実はこの会社は志和に本社をもっているが、環境性能の高い小型のモビリティを開発し、脱炭素社会の実現目指すスタートアップ企業で、YouTube[ユーチューブ]でクリエイター101人に選ばれた方であり、この共同創業者である横山文洋さんの講演である。タイトルは、「モビリティの小型化による脱炭素社会の実現」ということでお話をしていただく。
それから2部は、トークセッションを行っていただく。「これからの学園とイノベーション!」というタイトルで、5人の方に登壇いただき、お話をきくというものである。5人は、まず一番上が、広島大学スマートシティ共創コンソーシアムの事務局の福山さん。それから司会者、大創産業人事部の久保さん。それから今、高屋で活動しているが、ヤルキマントッキーズといって、eスポーツとかクリエイティブ活動を行っていただいている。この方に、近畿大学TGO[Town & Gown Office、タウンアンドガウンオフィス]との連携についてお話をしていただく。それから、学生団体と先ほど申し上げたが、シードットの江口さんから、学生からみた、地元企業の魅力や愛着が育まれるビジョンについてのお話を聞く。ファシリテーターは、株式会社エル・ティー・エスの尾上さん。この[株式会社]エル・ティー・エスというのは、広島県のイノベーションハブ「ひろしまキャンプス」の運営にあたっている会社で、本市においては、共創型起業プログラム「円陣」を担当している方である。
そういう交流会を開催するということである。

2 質疑

東広島市美術展に伴う町家美術館の特別開館

記者)市美展を文化財で開催するのは本市で初ということと、町家を活用した美術展を20年ぶり[に開催する]ということで、このタイミングになった理由というか経緯を教えてもらいたい。
市長)実は[市立]美術館に関しては、中心部にいる方は大変アクセスしやすいが、周辺の町の地域の方から見れば、なかなか行きづらいという声を実はいただいていた。そういう意味で、そういう地域でも巡回展的なものができないかというのはかねてからの課題でもあった。
もう一つは、やっぱりユニークベニューというものを、我々としてもしっかり展開していこうと[考えたため]。これは、文化財の価値をさらに市民の方に知っていただく、そして、美術鑑賞もそこでしていただくということで、文化、あるいは歴史というものを市民の方々にもしっかりご覧いただこうという思いで今回この開催を[企画]した。
記者)もし今回の美術展で、どういう利用状況だったかということも踏まえてになると思うが、今後もこういった重要文化財を活用した美術展というのは検討していくのか。
市長)はい。ユニークベニューというのは一つの流れになっていると思う。そういう意味で、今回白市でやってみて、好評であれば、他の地域にも水平展開していくということになる。
記者)町家には、どういう風な展示になるのか。壁にバーッと[貼り付けたり]、ものを置くとか、どういう展示になるのか。
市長)町家が重要文化財であるとか、有形文化財であるため、壁に傷をつけて[は]なかなかできないと思うので、そういうことがないような展示をしていく。
担当課)立体作品についてはそのまま置いたりするが、絵画とかについてはスタンドをつけておくような形にして、市長が言われたように直接壁に打ち付けたりということはしない。
市長)こんな感じ[令和4年度東広島市美術展の展示のように]か。
担当課)はい。
記者)絵画というよりも造形作品が中心になるのか。
担当課)造形作品も絵画もある。造形作品については、こういった形で[令和4年度東広島市美術展の展示のように]展示をする。

学園都市イノベーションの促進に向けた産学金官交流イベントの開催

記者)これは一般公開型というか、誰でも参加型のイベントか。それとも関係者の集まりか。
市長)オープンであり、どなたでも参加できる。
記者)改めて、また何か募集は[あるのか]。
担当課)ある。
記者)また教えてほしい。この推進協議会のイベントが5年ぶりということだが、イベント以外には、この5年間どういうことをやっていたのか。
市長)ほとんど休眠状態。
担当課)こうした交流イベント自体は休眠状態である。その他については、小規模なイベントとして、ミライノを活用したものであるとか、そういったことを主に続けてきた。
記者)ミライノを活用したどんなことを[していたのか]。
担当課)ミライノでやっているイベントである。オープン以来いろいろなイベントをやっているが、そういったものを産学金官のこの連携推進協議会のイベントとして位置付けてやってきた。いろいろな著名な方を招いたセミナーであるとか、各種いろいろ、多岐に渡ってそういったイベントをやってきた。それもコロナ禍なので、間を縫ってやってきたということでフルに1年間ずっと活動してきたということではない。
記者)市が主体で立ち上げられた協議会になるのか。
担当課)はい。こちらの10団体、資料にも書いてあると思うが、市内の3大学、それから商工会議所、商工会、金融機関などで構成している。
市長)参考までにお話させていただくと、この時代まで産学金官の連携を図っていくかということで、こういう形の推進協議会というのは、多分各市でもできていたかもしれない。これ以降コロナ[禍]が始まって、この協議会での活動は少し休眠状態に近かった。一方で、ハイビズであるとか、ミライノであるとか、そういう形での、3業界と研究機関等を結びつけるような動きは、いろいろな形で取り組んできた。大学との連携もTown & Gown[タウンアンドガウン]ということで、大学、市、それから民間企業の連携も始まってきた。ある意味でいうと2層というか、いろいろな動きを産学金官の連携を図っていこうということでやってきたので、決してその動き自体がなかったというわけではないが、この協議会の取り組みとして、ニーズシーズを直接結びつけるマッチングという意味合いからすると、実はこの協議会では休眠だった。一方で、ミライノでは、それに近いような取り組みも進めてきた。そういう意味で、今回のイベントは、従来とは少し違った形で地元ベンチャー企業であるとか、それから学生団体も入っていただく中で、より幅広い動きにしていきたいなというような思いで今回久方ぶりにイベントを開催するものである。

その他
福富小・中学校での個人情報漏えい

記者)先日教育委員会の方から発表があった福富小・中学校での個人情報漏えいについて、内容がいじめや体罰、セクハラ等で、アンケートの実施者[学校]と保護者の関係、信頼性がより重要な案件だったと思うが、最初に市長の受け止めを教えてほしい。
市長)取り扱う情報の中でも、極めて秘匿性の高い、そういう重要な情報のやりとりにおいて、こういう事案が発生したというのは大変遺憾に思う。こういうことが再発しないように、情報に応じたアンケートのとり方ということを、教育委員会にも徹底してもらうように、先般の経営戦略会議でも指示をした。
記者)経営戦略は月曜日か。
市長)はい。
記者)当日の取材段階では、オープンになってしまった情報を2件の閲覧の可能性があるということだったと思うが、その後の調査で何か新しくわかったことは[あるか]。
市長)関係者の方が見れた情報というのは、保護者のお名前と、それからお子様の数ぐらいで、その中身については漏えいしていないという確認はした。
記者)アンケートの集計件数も[閲覧可能]だったという理解でいいのか。
市長)確か件数もあったと思う。
記者)[プレス]リリースの紙には、市長が言ったことしか書いていなかったが、実際はもう少し見れたということだったと思うが、その理解でよかったか。
市長)後で[担当課から]連絡させる。
記者)当日開かれた説明会では、どのような[様子だったか、]保護者の反応であるとか。
市長)12月1日の19時から福富小・中学校で、保護者の皆さんに集まっていただいて、報告をさせていただいた。参加したのは、保護者の方が19名、それから小・中学校から校長、教頭2名、事務長が出た。市教委[市教育委員会]も2名出た。
保護者の皆さん方の反応は、「このアンケートをするにあたって事前の検証をしたのか」というようなお話[質問]をいただき、「回答がちゃんとできるようなシステムになったかどうかということの動作確認はした。ただ、回答者の皆さんとそれから編集者用、実はこの編集者用のQRコード[二次元コード]が[アンケート用紙に]添付されていたということが今回の事案に繋がっているが、その画面の違いに気づかなかった」と[回答した]。
それから、「データの改ざんの有無はあるのか」というようなご質問に対して、「それはできない」と[回答した]。それから、「今回起きたことに対して研修というものがちゃんとできていたのか」というようなお話[質問]があった。個人情報の取り扱いについての研修はやっているが、アンケートの実施については必ずしも十分でなかっただろうということで、今後研修をするということだった。
子どもたちへの対応も重要であるが、全校の朝会で事案の説明、あるいは、不安なお子様に対しては、カウンセラーというものを対応していくということをお話しして、一応ご理解をいただいたと聞いている。
記者)研修等とかも、当然一つ考えられる[対策]かもしれないが、たぶんグーグルフォームだと思うが、操作性の理解・問題だと思うので、研修をどんどんやって、また忙しくなって、バッとやっちゃうとかなると、また本末転倒なところもあるかもしれない。ヒューマンエラーなので、これ自体がすごく悪いとか罪だということを言っているわけではなく、事が重要だったということ。その当日の市教委[市教育委員会]の対応だが、当日の午前7時半に保護者から情報提供があって、リリース[報道提供]が来たのが、夜の8時だったが、こうなったのはどういう経緯か。[報道提供が]遅いと思う。
市長)私のところに上がってきたのが、当日の[午後]2時半ぐらいだったと思う。緊急の連絡ということで入ってきた。これについて、事案の概要や原因とか、どんなものが漏えいしているのかというような確認なくして、その中に個人情報がどういう形で入っていたかということも含めて、そういうことが確認できて初めて、プレス[報道機関]の皆さんにもご報告できるだろうと私自身も考えていた。それが[午後]8時になったのは、少しそれらの整理に時間を要したのかなというふうに思う。決して情報を出さないということではなく、その確認に少し時間がかかったのではないかと思っている。
記者)もちろんそうだと思うが、[保護者]説明会を開かれているので、説明会を開くことを決めたのはどの段階になるのか。
市長)説明会は当日の19時に開いているが、説明会を開く後にプレスリリース[報道提供]があったではないかというご指摘か。
記者)それもある。保護者説明会を開くことを決められた段階で、ある程度の事実関係がわかっているということで、もちろん100%ではないかもしれないが。
市長)そのタイミングの、1時間1時間のズレをどういうふうに考えるかというご指摘か。
記者)1時間ではないと思う。[保護者説明会を午後]7時に開くから、保護者の方に7時に来てくださいということはありえないと思う。例えば[午後]6時の段階でアナウンスされたなら、その段階で、ある程度のことがわかっているから開こうという判断されたと思う。
市長)これは当事者に聞いてみないと、そこまで私も確認できていない。おそらく意思決定をすれば、当然保護者の皆さんへの連絡とか、それが第一義的にやらなければならない。
同時にその時に、プレスの皆さん方に[情報]提供するのかどうかということだと思うが、そこの判断が振り返ってみれば、少しタイミングを失していたのかなと[思う]。これは、詳しく聞いてみないとわからないが、今のお話からするとそういうふうに判断できるかなと思う。
記者)さっき申し上げたように、人の命がなくなったとか、そういう案件ではないので、速報で発表して欲しいということで言っているわけではない。より重大なことが起きたときに、じゃあどういう対応をされたのかなという疑念が残る、一連のこの対応だったなと思った。[情報が]100%そろったから、オープンにしますということだけではないと思うので、今後の対応も含めてご検討いただけたらという意見である。

市職員の処分

記者)先日、市の職員の処分があったが、停職になった理由は何か。
市長)基本的には信用失墜行為である。事案を検討し、こういうものを判断する委員会をわが市には設置しているが、そこで過去の事例などを斟酌しながら、6ヶ月の停職、懲戒免職に次ぐ重たい処分を適用した。
記者)女性の立場から考えると、盗撮行為をした人が職場の中にいるというのはすごく働きづらい環境なのかなと思う。停職がやっぱり重たい処分だったのか、免職にはならないという[ことか]。
市長)懲戒免職までには至らない。しかし、処分としてはかなり厳しい停職6ヶ月という処分を出した。今言われたように、同じ職場にいる女性から見れば、大変大きな、信用を欠くような、あってはならない事案だと思うし、働く環境に対しての相当大きな影響ももたらすということも踏まえ、このような判断をしている。
記者)他の職員に対する撮影行為というのもあったと聞いている。今回逮捕された盗撮行為のほかにも、撮影した事案があったと聞いている。
市長)そこは、私は確認できていない。
記者)把握してないということか。
市長)はい。

アメリカ出張報告

記者)11月にアメリカの出張に行かれていたが、マイクロン[・テクノロジー]やアリゾナ州立大学などに行かれて受けたインスピレーションや、どういうふうに今後市政に生かせるかというのはあるか。
市長)今回の出張の目的は、アメリカにおいて最も住みたいと言われているポートランド[市]のまちづくりと、それからマイクロン・テクノロジーの本社があるアイダホ州のボイジー市。[マイクロン・テクノロジーの]本社に対して、今後の広島工場への引き続く投資のお願い、そして地元の大学との連携を見てきた。そして最後のフェニックス大都市圏、これはアリゾナ州であるが、アリゾナ州立大学が立地しているフェニックス大都市圏においては、我々が今、広島大学、あるいは近畿大学、国際大学ともこれから取り組もうとしているTown & Gown[タウンアンドガウン]の取り組み、そしてその基本的な考えであるアカデミックエンタープライズ、知識企業というふうに訳すようだが、どういう取り組みがなされているかを、つぶさに見てきた。ある意味でいうと、本市の現在における要件の類似性。国際企業が立地していること、大学との取り組みが進んでいること、自然環境が豊かな都市であることの類似性を感じ、我が市の今後の発展の方向性というものを見ることができたと思っている。今後関係者といろいろ議論しながら、そのまちづくりに向けて、これからも邁進していくという決意を新たにした。
記者)マイクロン[・テクノロジー]では、社長や幹部の人と会うことはできたのか。
市長)マイクロン[・テクノロジー]本社には、湯崎知事とともに行き、シニアヴァイスプレジデント、社長に次ぐ立場の方であり、マイクロン・テクノロジージャパン[正しくは、マイクロンメモリジャパン]の広島工場を総括する立場の副社長にお会いして、今後の引き続く投資についてお願いするとともに、[広島大学スマートシティ]共創コンソーシアムということで、いろいろな企業に入っていただいているが、その中にマイクロン・テクノロジージャパン[正しくは、マイクロンメモリジャパン]も入っていただき、一緒にまちづくりの取り組みをして欲しいというお願いをした。
記者)シニアヴァイスプレジデントの反応とか、市長が得られた手応えはあったか。
市長)広島工場の生産性の高さというものを非常に評価していただいていたと思う。引き続く投資、今5,000億円が投資決定されているが、それに続くさらなる投資というお願いをしたが、これは現在の半導体市況であるとかそういうことを踏まえ、企業のある意味で言うと戦略であるため、明快な答えはいただけなかったが、少なくともこの工場の生産性の高さは、大変評価をしていただいていると思った。
記者)明確な回答がなかったというのは、コンソーシアムへの参加と継続投資依頼[のこと]か。
市長)コンソーシアムの参加はご理解いただけた。
記者)これは賛同を得たということか。
市長)はい。ただ、引き続く投資については、引き続き[投資する]とはなかなか言えない。でも感触は、[マイクロンの]工場の従業員は能力が高い、国際的に展開しているので。そういう中にあっても、この広島工場は生産性が高いというふうにご判断されているなという感触は得た。ただあとは、来ていただくような環境条件を、我々も国や県と一緒になって、どのように整えていくのかということが課題ではないか。
記者)秘書課にも協力してもらい、市長の動きは伝わってきていたが、概ね事前の予定通り動いたということか。
市長)ほとんどスケジュール通り。広島大学を中心に調整していただいたが、ここまできちんとスケジューリングができた出張は滅多にないというのが大学のコメントだった。まさに本当に無駄のないスケジューリングができていたと思う。
記者)当初プレスリリースされた工程から、キャンセルなったものやさらに[追加に]なったものという大きなものは、特になかったのか。
市長)キャンセルは全くなかった。
記者)旅費等の経費だが、行かれる前の時の発表によると、1,100万円余だったが、まだ清算できてないと思うが、大きく変わることはあるのか。
市長)ざっとだが、旅費については、当初予算は850万円ぐらい計上していたが、最終的には390万円ぐらいで収まった。大きな原因は、今航空料金もダイナミックプライスということで、ものすごく変動する。今回、ビジネスクラスで行ったが、非常にタイミングよく安いチケットが入手できたため、ほぼ半額に近いぐらいで実際は行った。
一方で、現地での滞在というのは、今アメリカの物価が非常に高いということがあり、車のチャーターとか通訳の費用が相当かかり、これは[当初]予算が290万円に対して、委託料が490万円ぐらいかかったということで、200万円ぐらい多かった。差し引き250万円ぐらい、当初の予算に比べれば[予算]以内で出張できた。アメリカの物価の高さはちょっとびっくりした。
記者)旅費の件で言うと、本当にこの[当初予算]額だったら、ダイナミックプライスでもいろいろな、割安に[するために]手を尽くされなかったのかということを聞こうかと思ったが、手を尽くして削減されたので、安心した。民間だと、当然手を尽くしていろいろな安いチケットを手配するのが当たり前なので、私たちが出張に行く時も。当初予算通りだったらどうしようと思っていた。一方で、委託料がそれぐらいかかったということか。
市長)向こうはすごく高い。
記者)ビジネスクラスでの理由だが、ビジネスクラスがいけないということではないが、遠距離ということもあるので。自治体によっては、富山の方ではビジネス使用自体が問題視されたりとかいうことも今起きていたりする。良い悪いではないが、市長の個人的なご見解として、ビジネスクラスでの出張ということはどういうふうに[考えているか]。
市長)行く場所にもよるかもしれないが、アメリカに行くということになると、時差が16時間、17時間ぐらいある。そうすると時差をどういうふうに解消しながら業務に携わるかということが結構大きいと思う。そういう意味で、ビジネスクラス使わせていただいたので、飛行機の中での睡眠を取ることができ、到着して以降の業務に[支障がなかった]。実は、時差ぼけがなかなか抜けなかったが、そういう意味でいうと、支障なく動けるのは、やっぱりそういう環境をセットしていただいたおかげかなというふうに思う。もちろん、アメリカ本土での移動は、エコノミーでずっと行ったが、太平洋の横断については、ビジネスクラスを使わせていただいた。これは、前から言っているように国の旅費規定に準拠した。国は、ファーストクラスも使えるが、ビジネスクラスを使わせていただいた[のは]、それを準拠したということでご理解いただきたい。
記者)いずれにせよ800万円余になったとしても、それなりの1事業ぐらいのお金で行かれたと思うので、問題はそれだけのリターンがあるかどうか。
市長)今回、我々だけが行ったのではなく、最大で30人ぐらいになった。広島県も、ボイジー[市]とアリゾナ[州]については、調査団と一緒に行動した。それから[広島大学スマートシティ]共創コンソーシアム、大学関係・Town & Gown[タウンアンドガウン]の関係者の皆さん方も相当数参加していただき、それぞれ立場は違うが、インパクトを得ながら帰ってきたのではないかなと思う。
これについては、また後日、今月中、お互いにそれぞれが思った成果を持ち寄りながら、今後のコンソーシアムの取り組みに引き続き生かしていきたい。我々とすると、今後のまちづくりにも生かしていきたいと思っている。
記者)議会とはちょっと違うかもしれないが、議会が開会した場合は[市から]報告があるが、今回はどういう形で市民が[知る機会があるのか]。
市長)まず議会で、今質問[一般質問]をいただくようになっているので、まず一つは答弁の中で、私が得た感想も含めて答弁をさしていただくというのが、まず第1弾としてある。今後、議会の皆さんにも、[アメリカ出張には]議長と一緒に行ったので、報告をする場を作っていただき、そこで答弁書という形ではないビジュアルな形で、議員の皆さん方にも見ていただきたいと思っている。

シルバー人材センターの訴訟

記者)先日、東広島市のシルバー人材センターの訴訟の第1回口頭弁論があり、ご存知だと思うが、理事長が東広島市のOBの方だということで、訴訟を見ると、[理事長が]理事会を通さずに自分の給料を上げたり、理事の選挙に介入したりというような、原告の言い分だった。第1回口頭弁論では、その答弁書でどうも争うような姿勢を見せられたということで、これから裁判が進んでいくと思うが、トップの方がOBの方だということで、東広島市として、[シルバー人材センターには]県の指導が入っているというのもあるので、今後何か例えば予定されていることとか、例えば裁判の経過を見守るとか、そういったことはどういうふうに思われているか。
市長)その関係については、情報としてもちゃんと上がってきている。
監督官庁は広島県。監査での指摘も受けているということで、その回答も多分すでにしているのではないかと思う。
わが市の立ち位置は、シルバー[人材センター]に理事長にOBを送っている。それと、理事会の構成メンバーの1人で、常任理事[正しくは理事]に健康福祉部長がいるという形での関わりと、さらに様々な業務を委託しているという立場になる。この問題については、原告と被告と言い分が大分違うところもある。また、今回裁判にもなっているため、その裁判の推移を見守っていくというのが基本的立場だというふうに思っている。
記者)提訴以降、理事長の方と話をしたか。
市長)提訴の前に県からの監査があり、その監査に対して、どういうふうな立場なのかと県に返す前に、その基本的な認識、考え方については確認をしている。それによると、原告の皆さんにも私は会っているが、少し言い分の違いというものが見られるなという印象だった。これは訴訟という場に出たので、そこのところはそこで明らかにしていただくのかなというふうに思っている。
記者)理事長の給与の部分については、訴状を私も読んだが、あまり悪意性のようなものは感じられず、どちらかというと、法的な手続きの瑕疵があるのかなと思っているが、その辺の印象はどうか。
市長)規定は、多分上限値のようなものを設定して、理事長はそこまでの給与は取っていると思う。市のOBということなので、いろいろなところに、外郭団体にも出ているので、そこら辺と水準を合わしてということなので、規約通りの支給がされているわけではないと[思う]。他から見て、非常に高い報酬を取っているということでもないというふうに理解している。
ただ、手続き的なところで、総会にかける、あるいは理事会でどこまでやるのかということについては、理事長の判断と県の指導は、若干の違いがそこにあるのかなというふうに思っている。言うならば、中のガバナンスの問題が多分にあるのかなというのが印象である。
記者)基本的には、理事会や総会を普通に通していたら全然問題が生じなかったのではないか。
市長)そういうことだと思う。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 広報戦略監
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 本館5階
電話:082-420-0919
ファックス:082-422-1395

このページが参考になったかをお聞かせください。
質問1
このページの内容は分かりやすかったですか?
質問2
このページは見つけやすかったですか?
質問3
このページには、どのようにしてたどり着きましたか?


質問4
質問1及び2で、選択肢の「3.」を選択した方は、理由をお聞かせください。
【自由記述】
この欄に入力された内容について、回答はいたしませんのでご了承ください。
市役所へのお問い合わせは、各ページの「この記事に関するお問い合わせ先」へお願いします。