長期優良住宅の維持管理について
住宅も年をとる。 「小さな変化」が命取りに?!
長期優良住宅は、「長く住み続けられる住宅」として建てられています。
長期優良住宅は、家を長持ちさせるのに特に大事な構造部材(柱や梁など)の劣化を遅らせるための対策がとられています。
しかし、どんなに手厚い対策をしても、時とともに耐久性が落ちていくことは避けられません。
住宅も、人間と同じで年をとります。
年を取ると足腰が痛くなったり体力がなくなったりするように、住宅の部品も年々衰えていきます。
住宅の部品の衰えは、「小さな変化」として現われることがあります。
「小さな変化」とは瓦のずれや外壁のひび割れなどで、場所によってさまざまですが、どれも見落としがちなささいな変化です。
しかし、最初はたいしたことがなくても、ほっておくとそこから雨水が入り込んだりして構造部材にまで傷みが進行する危険があります。

資料(図):
小さな変化が大きな不具合になるプロセス (PDFファイル: 571.3KB)
定期点検やメンテナンスが大事! 「早期発見、早期治療のために」
定期点検は、人間に例えると健康診断のようなもので、その目的は「早期発見、早期治療」です。
定期的に検査することで、何も自覚症状がない早い段階で病気を発見することができます。
床下や壁の中など普段の生活では見えないところで構造部材の劣化は進んでいることがあります。
定期的に点検やメンテナンスをして、大きな不具合につながらないよう予防することが大切です。

維持保全計画書って何? 長期優良住宅の「長持ちマニュアル」
「維持保全計画書」とは、住宅の構造や材料に合わせて、適切な点検や修理・取り替えの時期を定めた計画書です。
長期優良住宅では、家を設計するときにいっしょに「維持保全計画書」を作成することになっています。
長期優良住宅の所有者には、この計画書にそって点検・修繕を行うことが法律で義務付けられています。
長期優良住宅を、本当に「長期に優良な住宅」にするためには、建てる時の工夫だけでは足りません。
それができるかどうかは、長きにわたり点検・修繕をしていく所有者の力にかかっているのです。
住宅を建てた工務店やハウスメーカー等の信頼できる専門家と相談しながら、計画書に沿って点検・修繕をしていきましょう。
維持保全計画書は、長期優良住宅関係書類といっしょに住宅の所有者の方に渡されています。

悪質な業者に注意!
無料点検を誘い文句に不要な工事の契約を迫る訪問販売トラブルが多発しています。また、国土交通省や地方公共団体から連絡を受けたという勧誘にも十分ご注意ください。(国土交通省や地方公共団体がそのような連絡をすることは一切ありません。)
住まいの資産価値を守るために 「いえかるて」を作成・保管しましょう
住宅の維持管理を適切に行っていくためには、その住宅がどのように設計、建築されたか、どのような点検・修繕をしてきたかの「住宅履歴情報」を蓄積していくことが不可欠です。
また、将来家を売るときに、住宅履歴情報があれば、きちんと点検・修繕してきたことのあかしになります。
長期優良住宅では、中古住宅になっても適切な価格で取り引きされ住み継がれていくよう、住宅履歴情報を記録し保存していくことが義務付けられています。
住宅履歴情報は、いわば住まいのカルテ(いえかるて)です。
「いえかるて」についての詳細は、下記のページをご参照ください。
外部リンク:
この記事に関するお問い合わせ先
都市部 住宅課 計画調整係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 本館8階
電話:082-420-0946
ファックス:082-422-5010
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更新日:2024年04月01日