Town&Gown構想の推進に関する決議

更新日:2022年12月22日

Town&Gown構想の推進に関する決議

本市は昭和49年4月の市制施行以来、学術試験研究機能の集積と、広域交通網、生活基盤の整備を進め、全国的にも注目される成長都市となった。
一方で、近年では、人口増の鈍化など、その成長に陰りが見え始めており、特定の産業に依存する産業構造や学生・若者の低い市内就職率、周辺地域の高齢化・過疎化による活力低下などの課題を抱えているところである。
Town&Gown構想は、これら山積する行政課題を解決しつつ、持続的な発展・成長を目指すため、市と広島大学が一体となってまちづくりを進めていく取組であり、これに賛同する企業の協力を得ながら、東広島市をフィールドとして、様々な技術実装と新たなビジネスを生み出すことで、カーボンニュートラルの実現とスマートシティ化を図るとともに、国内外から人材が集まる都市を目指している。
全国的に人口が減少し、地域経済の縮小が見込まれる中、本構想は、東広島市が今後も発展し、成長していくための重要な成長戦略の一つであり、その実現に向けて、全市を挙げて注力していく必要がある。
また、その一方で、本構想は、AIやIoT技術、COMMONプロジェクトによる大学の知見の活用により、市民の暮らしにくさを解決し、市民生活の利便性の向上を目指すものでなければならない。
これらを踏まえ、本市議会は、次に掲げる事項について強く求めるものである。

1 スマートシティ及びCOMMONプロジェクトの推進に当たっては、様々な部門の職員が本構想を理解し、日常業務の中で市民の暮らしにくさを課題として認識し、積極的に解決していこうとする姿勢が不可欠である。これを実現するため、職員の意識改革、育成を進め、全庁的な推進体制を構築すること。
また、地域課題を抽出・集約し、大学や民間企業が持つ知見・最新技術をその解決に最大限活かすための仕組みを構築すること。

2 構想の推進に当たっては、適宜取組の進捗やまちの変化等について、地域の声を聴きながら検証を行い、構想が掲げる将来像との乖離が生じた場合には、構想の修正を行っていくこと。
また、環境負荷の低減を目指すスマートシティの取組は、持続可能な循環型社会の実現に資するものであり、SDGs未来都市として目指す将来都市像を実現するために必要不可欠である。最新の技術により最大の効果が得られるよう、検証を繰り返しながら着実に取組を進めていくこと。

3 本構想を実現するためには、取組に参加する全ての企業や団体が理念やビジョンを共有し、一体性を持った取組として強力に推進していく必要がある。これら理念やビジョンに基づき取組全体をコーディネートする存在を明確に位置付けること。

4 構想に関わる全ての企業や団体が、地域住民や既存の事業者と信頼関係を築きながら事業を推進していくよう努めること。
また、地元企業や市民へは、構想の推進により生まれるメリットについて丁寧に理解を求めていくとともに、新たなメリットの創出も念頭に置きながら、事業を推進していくこと。
あわせて、多くの市民がデジタルサービスの恩恵を受けることができるよう、高齢者など、デジタルに不慣れな市民がサービスを利用したくなるような仕掛けを講じること。

以上、決議する。

令和4年12月22日

東広島市議会

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