国民健康保険の運用状況
国民健康保険は、職場などの健康保険や後期高齢者医療制度に加入していない人を対象とした医療保険です。
万が一の病気やけがに備えて、国保の加入者がお互いにお金を出し合い医療費にあてています。
窓口負担の額を除いた医療費に対し、国・県の補助金と市の国民健康保険税で賄うことが基本になっています。
医療費総額は減少傾向
国保の運営経費(歳出)に占める割合が最も大きいのが、加入者の医療費などにあてる保険給付費で、歳出全体の約69.9%を占めます。
東広島市国保における令和5年度の医療費総額(本人負担分含む)は約129億円でした。国保加入者の減少により、平成31年度(令和元年度)からの医療費総額は減少傾向ではありますが、令和4年度からは増加しています。
1人あたりの医療費は増加傾向
東広島市国保における令和5年度の加入者1人あたりの医療費の額は、419,688円でした。これは令和4年度から18,962円増加しており、加入者が減少傾向であるのに対して1人あたりの医療費は増加傾向にあります。
医療費が増える要因
- 高齢化による医療サービスの需要の増加
- 医療技術の進歩による、高額な医療の増加
- 重複受診や重複服薬など

医療費の節減にご協力を!
節減といっても、病院にかからないようにということではありません。早めに受診し、重症化しないようにすることも節減です。
医師の顔を見ないと不安だから毎日のように病院に行くような無駄をなくし、みんなのお金(保険税)を大切にしましょう。
また、自分の体をしっかり管理し、次のことに取り組みましょう。
病気になりにくい身体づくり
健康づくりに関する取り組みを行っています。ご利用ください。
- ヘルスグリーン講座
- 健康増進運動教室など
※開催時期に合わせて広報紙でも申込方法などの案内を行うこととしています。
定期的に健康診断を受けましょう
40歳を過ぎると、医療費が大きく伸びてきます。年に一度は健康診断を受け、病気の早期発見・早期治療を心がけましょう。
健診結果をチェックしましょう
健診は、自分の健康状態を把握する第一歩です。健診結果の数値を確認しましょう。
異常があった項目は放っておかず、再検査・精密検査を受けましょう。
特定保健指導を活用しましょう
特定健診には、メタボリックシンドロームかどうかを調べる項目が含まれています。健診の結果から、生活習慣の改善により生活習慣病の予防効果が大きく期待できる人は、専門職(保健師、管理栄養士など)による保健指導を無料で受けることができます。
対象者には市からお知らせを送りますので、積極的に利用してください。

かかりつけ医をもちましょう
何でも相談できるお医者さんがいると、いざというときに心強いものです。
かかりつけ医は、その人の病歴や体質などを把握しているため、薬の飲み合わせや重複処方を防ぐことができます。
また、はしご受診、重複受診、緊急時以外の時間外受診はできるだけ避けましょう。
ジェネリック医薬品の利用
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与する製剤で、効能・効果、用法・用量が原則的に同一であり、先発医薬品と同等の臨床効果・作用が得られる医薬品をいいます。研究に要する費用が低く抑えられることから、先発医薬品に比べて薬価が安くなっています。
ジェネリック医薬品の利用は、医療費全体を減らすだけでなく、みなさんが支払う薬代も節約できます。
保険税納付にご協力を!
国民健康保険は、保険税を負担しあって医療費を賄う制度です。
保険税は、国民健康保険の運営に欠かせない貴重な財源です。納期限までの納付をお願いします。
はり・きゅう、マッサージを受けるにあたっての注意点
国民健康保険を使って鍼灸師などの施術を受ける場合には一定の要件があります。
一定の要件とは神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症などの病気や医療機関による適当な治療手段がないため、医師が施術に同意している場合です。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 国保年金課 医療給付係
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 本館1階
電話:082-420-0933
ファックス:082-422-0334
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更新日:2024年08月22日