知っていますか?東広島のごみ事情
みなさんは東広島市で年間ごみがどのくらい捨てられているか、ごみの処分にどのくらいのお金がかかっているか知っていますか。
ここでは、東広島市のごみに焦点をあてて、市で作成している清掃事業概要(詳しくは、こちらをご覧ください)から抽出した、ごみに関する様々なデータを掲載しています。
この機会に、ごみについてもう一度考えてみませんか。
ごみの排出量について
ごみ排出量の推移
東広島市では、毎年6万5千トン程度のごみが排出されています。
年度別の排出量の推移は、次のとおりです。
H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
家庭系 | 39,430 | 40,110 | 40,538 | 39,063 | 39,238 |
事業系 | 26,536 | 26,550 | 26,842 | 27,195 | 26,080 |
合計(A) | 65,966 | 66,660 | 67,380 | 66,258 | 65,318 |

上の数値を市民1人1日あたりにすると、次の表のとおりとなります。
H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
ごみ排出量 |
976 | 982 | 986 | 961 | 947 |
令和2年度は、前年度と比較して14グラム減少しています。令和元年度環境省実態調査によると、全国平均が918グラム、広島県平均が899グラムですので、まだまだ減量の余地は残されているといえます。
東広島市では、令和3年度までに市民1人1日あたりの排出量を850グラムまで減らすことを目標にしています。
ごみの組成
ごみの種類別排出量の推移は次のとおりです。
H28年度 | H29年度 | H30年度 | R元年度 | R2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
燃やせるごみ | 51,163 | 51,499 | 49,855 | 51,151 | 49,617 |
燃やせる粗大ごみ | 3,710 | 3,959 | 4,462 | 4,584 | 4,838 |
燃やせない粗大ごみ | 2,216 | 2,311 | 2,582 | 2,442 | 2,811 |
ビン・缶 | 2,481 | 2,435 | 2,121 | 2,138 | 2,123 |
リサイクルプラ | 1,396 | 1,429 | 1,411 | 1,412 | 1,490 |
ペットボトル | 219 | 217 | 196 | 192 | 207 |
埋立ごみ | 726 | 882 | 2,997 | 836 | 1,131 |
有害ごみ | 48 | 45 | 39 | 41 | 47 |
新聞、雑誌・雑がみ・ダンボール等 | 1,736 | 1,675 | 1,596 | 1,399 | 1,530 |
資源回収等 | 2,271 | 2,208 | 2,121 | 2,063 | 1,524 |
※平成30年度の埋立ごみ量が突出しているのは、平成30年7月豪雨災害のごみを処理したことが大きな原因の一つだと考えられます。
令和2年度のごみ排出割合は次のとおりです。

グラフをみると、東広島市から出るごみの4分の3程度が燃やせるごみとなっていることがわかります。
さらに、燃やせるごみの内訳をみてみると、次の表のとおりとなります。
生ごみ類 | 紙・布類 | 合成樹脂類 | 木・竹類 | 不燃物類 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
27,228 | 14,158 | 5,446 | 3,267 | 1,089 | 3,267 |
※数値は令和2年度のごみについて実施した乾燥した後の組成分析調査をもとに、排出段階における個別品目の水分量で補正した湿重量を推計しています(推計方法は、こちらをご覧ください)。
※調査は賀茂環境衛生センターで実施しているため、数値の合計が、他の表の燃やせるごみと燃やせる粗大ごみの合計と一致しません(安芸津町の燃やせるごみと燃やせる粗大ごみは含まれていません)。

掲載している組成分析は、あくまでも、乾燥したごみを個別品目の水分量で補正し推計している重量ではありますが、生ごみ類の割合が一番多くなっております。引き続き、生ごみの減量に向け、「使いキリ」、「食べキリ」、「水キリ」の生ごみ3キリ運動に取り組んでいただくとともに、堆肥化等にもご協力をお願いします。
資源化量について
東広島市の資源化量の推移は、次のとおりです。
平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
---|---|---|---|---|---|
直接資源化*1 | 1,565 | 1,505 | 1,451 | 1,273 | 1,369 |
資源回収等*2 | 2,271 | 2,208 | 2,121 | 2,063 | 1,524 |
資源化率*3(%) | 11 | 10 | 10 | 10 | 10 |
*1…直接資源化とは、ごみステーションに出された新聞・雑誌などを処理施設に搬入せずに直接資源化したものです。
*2…資源回収等とは、家庭から排出されるごみのうち、ごみとして排出される前に、自主的に町内会やPTA等で資源を回収しリサイクルしたものです。
*3…資源化率とは、ごみ排出量に占める資源化量の割合のことです。
東広島市の資源化率は、直近の数値で10パーセントとなっています。令和元年度環境省実態調査によると、資源化率の全国平均が19.6パーセント、広島県内平均が18.7パーセントですので、決して良い数字とは言えません。

ごみ処理費用について
東広島市のごみ処理にかかる費用は、令和元年度で年間約24億7千万円でした。
内訳は、次の表のとおりです。
組合分担金 | 収集運搬費 | 人件費 | その他 | 合計 |
---|---|---|---|---|
1,386,439 | 788,453 | 65,884 | 229,955 | 2,470,731 |
※組合分担金とは、処理施設を運営する広島中央環境衛生組合へ支払う負担金のことです。

このように、ごみの処理には多額の費用が必要となります。
これを市民1人あたりに置き換えると、1人あたり年間約13,000円の負担となります。
最後に
いかがだったでしょうか。普段ごみについてあまり考える機会はありませんが、こうした数値を目の当たりにされて驚かれた方、残念に思われた方も多いのではないかと思います。
「混ぜればごみ、分ければ資源」という言葉もあるとおり、私たち一人ひとりの小さな心がけの積み重ねで、ごみを減らし、環境への負荷を減らすことができます。
まずは、ごみについて考える機会をつくり、自分にできることから挑戦していくことが大切です。
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更新日:2021年08月04日