災害時の避難について
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1 自宅(居る場所)が危険な区域か確認する
災害の時に避難が必要なのは、危険な場所にいる人です。
安全な場所にいる人は、その場にとどまるのが一番安全です。
避難が必要かどうかを判断するために、自分がいる場所には、どのような危険があるのか、ハザードマップやインターネットで検索できる情報を使って確認しましょう。
土砂災害ポータルひろしま(最新の土砂災害警戒区域・特別警戒区域が確認できます)
洪水ポータルひろしま(最新の洪水による浸水の危険がある区域が確認できます)
洪水ポータルひろしまには、次の3種類の浸水想定区域図が掲載されています。
計画H22以前 | 平成22年以前に作成された浸水想定区域図 |
計画 | 概ね100年に1回程度発生するレベルの降雨を想定した区域図 |
想定最大 | 概ね1,000年に1回程度発生するレベルの降雨を想定した区域図 |

2 避難について考える
避難とは、避難所に避難することだけではありません。
例えば、浸水する深さが50センチメートルくらいの場所であれば、自宅の2階に上がるだけでも十分な避難になります。
無理をして避難所へ避難するよりも、そちらの方が安全なこともあります。
住んでいる場所の状況や、自分の体調などから、どのように避難をするのかをあらかじめご自身やご家族と一緒に考えておきましょう。
「避難」の考え方としては、次のようなものが考えられます。
1.ハザードマップ等で自宅が危険な区域にない人
・ 自宅の中の安全な場所(2階や山側から遠い方など)に移動する
2.ハザードマップ等で自宅が危険な区域にある人
・ 安全な場所にある親戚・知人宅などに移動する
・ 市が開設する避難所に移動する

自宅の中の安全な場所に移動する

市が開設する避難所に移動する

※2番目の選択肢は、「安全な場所に住んでいる親戚や知人」で、かつ、「避難を受け入れてくれる親戚や知人」という意味です。
3 避難やそのタイミングを判断するための情報を確認する
避難を判断するための情報として、市が発表する避難情報があります。
市が発表する避難情報は、レベル3~5の数字が付いており、数字が大きくなるほど危険度が高くなります。
避難情報は、気象情報をはじめとするさまざまな情報を総合的に判断して、早めに発表しています。
また、避難情報の発表と合わせて、市が開設する避難所をお知らせしますので、必ず確認してください。
レベル | 住民が取るべき行動 | 市の避難情報 | 気象情報 |
5 | ・命の危険 直ちに安全確保 | ・緊急安全確保 | ・大雨特別警報 |
4 |
危険な場所から全員避難 ・速やかな避難行動をとる ・屋内でも安全な場所に移動 |
・避難指示 | ・土砂災害警戒情報 |
3 |
危険な場所から高齢者等は避難 ・高齢者等の要支援者は立ち退き避難 ・その他の人は自発的に避難 |
・高齢者等避難 |
・大雨警報 ・洪水警報 |
2 | ・避難に備え、自らの行動を確認する | (なし) |
・大雨注意報 ・洪水注意報 |
1 | ・災害へ心構えを高める | (なし) | ・警報級の可能性 |
避難情報の発表や開設する避難所の情報は、防災メールや緊急告知ラジオ、Twitter、Facebook、ホームページなどでお知らせしていますので、いずれかの方法で確認できるようにしておいてください。

市からの避難情報のほかにも、テレビのリモコンのDボタンを押すと表示されるデータ放送や、インターネットの広島県防災Webなどで災害に関する情報や雨の量、河川の水位といった情報を見ることができますので、そちらも定期的に確認して、判断の参考にしてください。

4 避難をするための物を準備する
市では、水やマジックライスなどの物資を備蓄していますが、数には限りがあります。
そのため、避難をするときに、自分で使う毛布や1日分くらいの食べ物をもって行くだけで、それ自体が他の人の助けになります。
持ち出すものを、避難をするときに準備しようと思っても、いざ避難となると心や時間に余裕がなくて、何も持ち出せなかったという事例もあります。避難所等へ避難する場合に備えて、非常持出品リストを参考にして、日頃から、玄関の近くに非常用持ち出し袋を準備しておくなどしておきましょう。
また、自宅での避難に備えて、日頃から少し多めに食料等を買い置き、古いものから順に使い、使った分を補充する「ローリングストック」に取り組むとよいでしょう。

非常持ち出し品チェックシート
5 避難先での過ごし方を考える
避難所に避難した場合、大雨などの危機が去るまでの間、避難所で過ごすこととなります。
多くの人が集まり、普段とは違う状況に不安を抱きやすくなったり、混乱しやすくなったりします。
お互いが気持ちよく過ごせるように、どのようなことに配慮すれば良いか考えてみましょう。
- 乳幼児、お年寄り、体が不自由な人に対しては特に配慮する
- 困っている人や体調が悪そうな人がいたら、声をかけたり、受付に伝えたりする
- 体調が悪い人やその家族を誹謗・中傷・差別するようなことは絶対にしない
- 避難所では人手が足りないことも多いので、動ける人は協力する
●新型コロナウイルス感染症の拡大防止への配慮

東広島市では、体調がすぐれない人でも、避難所への避難を妨げることはありませんが、多くの人が新型コロナウイルス感染症への不安を持っているので、感染拡大防止に配慮してください。
(1) 体調がすぐれないときは、マスクをしてなるべく人と接触しないよう避難する
(2) 必ず避難所の受付で体調がすぐれないことを相談する
(3) 避難所でもこまめに手を洗う、ハンカチで口を押さえるなど、手洗いと咳エチケットを励行する。
(4) 会話や発声を最低限にする、避難者同士の距離を保つなど、3つの密(密閉空間、密集場所、密接時間)をできるだけ避けよう行動する。
下のページも参考にしてください。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)(厚生労働省HP)
おわりに
災害はいつ起こるかわかりません。
大事なのは、今、いる場所が災害が発生しそうな時にはどうなるかを普段から調べておき、気象情報などに気を配りながら、災害が発生し、危険度が高まる前に適切な行動ができるよう、日頃から準備をすることです。
目の前に危険が迫っても「これくらいなら大したことはない」と楽観視してしまうことがある「日常性バイアス」という傾向を誰もが持っています。日頃、災害に対する備えをすることなく、いざ災害の危険に直面すると、この「日常性バイアス」によって何もせず、被害にあってしまうことも十分考えられます。
「危険を知る」「避難を考える」「情報を確認する」「物を準備する」の4つに日ごろから取り組むことが、災害が起こった時の適切な行動に繋がるので、ぜひ取り組みましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
総務部 危機管理課
〒739-8601
東広島市西条栄町8番29号 本館3階
電話:082-420-0400
ファックス:082-422-4021
更新日:2024年11月28日